Text by パタリロ
PART−2
瀬里奈の口から思わず出てしまった潤に対する「ちっちゃーい」という言葉
瀬里奈は兄の様に慕っていた潤に対して勿論バカにした様な気持ちは無い、しかしこうして瀬里奈の身体の脇の下の高さにしか
届く事が出来ない潤の身長、そして潤の身体がガリガリでボリュームの感じられない事など余りにも潤の身体が瀬里奈自身の
身体より小さく、そして華奢になってしまっている為に思わず瀬里奈の口から出てしまった言葉なのである。
その言葉は決して悪気があっての言葉ではないのであるが、潤にとっては瀬里奈のその一言はとてもショックに思える言葉であった。
潤の頭の中で「ちっちゃーい」という瀬里奈の言葉が何度も何度も繰り替えされる。
妹の様に可愛がってあげていた瀬里奈・・・4年前、潤よりも小さくいつも潤を見上げる様にに潤の身体に纏わりついていた瀬里奈
そんな瀬里奈が今、完全に潤の事を遥か高い位置から見下ろして、潤に向かい・・・「ちっちゃーい」などという言葉を
投げかけたのである。
会話が無いままで見つめ会い、シーンと静まり帰ってしまった部屋・・・
二人共黙ったままでその光景は5分程も続いたであろうか、瀬里奈と潤、完全に逆転してしまった身体の大きさの為か
部屋には完全に気まずい雰囲気が漂ってしまっている。
そんな中、先に口を開いたのは小学生である瀬里奈の方であった。
「じゅ、潤兄ちゃん・・・ひ、久しぶり・・・あ、あのー、潤兄ちゃん、あのさー、こ、こんな、こんな事・・・を
言って良いのか・・・あの・・・ぜ、潤にいちゃん、全然身体が大きくなって・・・な・い・・・」
瀬里奈は身長の事を話にくそうに話題にする、小学生の瀬里奈でもこの現状を理解し、そしてこの問題をクリアしないと
二人の間の壁を取り除けないそんな風に思っているのである。
やっとの事でなんとか口を開く潤
「あ、ああ、お、お兄ちゃん、あれからずっと、背が伸びなくてー・・・ぜんぜん・・・そのー・・・」
自分より遥かに大きくなってしまった瀬里奈に対し、恥かしさが先にたってしまいまともに話す事さえ出来ない潤である
そんな潤を見かねたのか瀬里奈が・・・再び
「あのー、潤兄ちゃん・・・瀬里奈さー、こんなに大きくなっちゃってさー、ビックリしちゃったかなー・・・」
潤は戸惑いながらたどたどしい口調で・・・
「あ、ああ、せ、瀬里奈がこんなに大きくなっちゃって、ほんとビックリしちゃったよ・・・4年前は兄ちゃんの方が全然
大きかったのに、瀬里奈がこんな大きくなってるなんて全然知らなかったよ、せ、瀬里奈、あ、あのー
い、いま、身長何センチあるの・・・」
潤の口調はまだまだよそよそしい・・・やはりショックは隠しきれないでいる、 潤にとっては触れたくない事である筈なのに
どうしてだろうそんな瀬里奈に対して身長が何センチあるのか等と尋ねてしまった、潤はその言葉を後悔はしたものの時既に
遅しである。
そんな潤に対し、答えてしまって良いのか躊躇った瀬里奈であるが・・・
「え、い、今・・・瀬里奈187cmあるよ・・・そ、それで潤兄ちゃんは・・何センチ・・・あっ・・・ごめ・・・」
瀬里奈は潤に聞いてから『しまった』という様な顔をした、潤に悪い事を聞いてしまった・・・そんな顔にも見える。
潤は成り行きとは言え、自分から瀬里奈の身長を聞いておいて自分の身長を答えない訳にはいかず・・・瀬里奈を見上げ
恥かしそうに小さな声で
「え、お、お兄ちゃん、お兄ちゃんは・・・あのー、146cmだけどー・・・」
堪らなく恥かしい潤・・・潤の顔がみるみる真っ赤に染まって行く、そんな潤の様子が瀬里奈にも判ってしまう。
187cmと146cm、僅か4年間で瀬里奈は潤の身長に追いつき、そして41cmも大きくなってしまったのである。
確か4年前は瀬里奈の身長は132cmであった、瀬里奈は4年で55cmも身長が伸びた事になる・・・。
瀬里奈より14cm大きかった筈の潤が、4年の月日が経ち瀬里奈より41cmも小さくなってしまったのである。
身長だけではない、勿論足の長さや、足の大きさ、腕の長さ等、肉体的な面、全てに於いて瀬里奈の身体は潤の身体を圧倒して
しまっている。
そしてまた身体のボリュームという点でも潤の身体は遥かに圧倒されてしまっている、ガリガリの潤に対して小学生の瀬里奈は
太っている訳ではないがボリュームのある身体つきである。
潤と同じジーパンにTシャツ姿の瀬里奈であるが、Tシャツを盛り上げる瀬里奈の胸がとても大きい事に潤は驚きを
隠す事が出来ないでいる。
そんな瀬里奈の身体を見ていると恥かしさが益々込み上げて来てしまう潤・・・そんな潤に瀬里奈が追い討ちをかけるかの様に
「え、146cmって・・・潤兄ちゃん、瀬里奈より40cm以上もちっちゃいんだー・・・」
瀬里奈のその言葉は潤に対して決して悪気のある言葉では無かった、しかし潤の恥かしさは瀬里奈の言葉で倍増されてしまった。
そんな潤の顔を高い位置から瀬里奈が見下ろし、
「瀬里奈・・・潤兄ちゃんよりこんなに大きくなっちゃって・・・潤兄ちゃん瀬里奈の事・・・嫌いになっちゃったでしょー
小学生で187cmのこんな大きな女の子って変だしねー・・・」
潤が慌てて
「え、そ、そんな、そんな事ないよ、お兄ちゃん、瀬里奈の事大好きだよ・・・」
「ほんと・・・」
「ああ、ほんと・・・」
「ありがとう潤兄ちゃん、瀬里奈嬉しいよー・・・でもさー、瀬里奈まだ背が伸びてるんだよねー・・・」
少しだけ笑みを浮かべる瀬里奈、瀬里奈が更に
「でもさー、昔は瀬里奈が潤兄ちゃんの事見上げてたのにさー、今はこうやって潤兄ちゃんを見下ろす様になっちゃったんだねー
瀬里奈、潤兄ちゃんよりこんなに大きくなっちゃったんだよねー、なんか信じられないよー
瀬里奈の中ではずっと潤兄ちゃんは大きいままでいたのに、潤兄ちゃんがこんなにちっちゃいなんて・・・
なんか不思議だよ、でも潤兄ちゃん本当にあの時のまんまだね、全然大きくなってないね、瀬里奈よーく覚えてるもん・・・
あの時は潤兄ちゃんの事、瀬里奈さー『かっこいー』って思ってたけど、今は瀬里奈の方がこんなに大きくなっちゃったから
潤兄ちゃんの事こうして上から見下ろしてると『かっこいー』じゃんくて『可愛いー』って思っちゃうよー
もう潤兄ちゃんは昔みたいに瀬里奈の事を上から見下ろせない位に、ちっちゃいんだもんね・・・
潤兄ちゃん、こうして瀬里奈を見上げてると首疲れちゃうでしょー・・・」
小学生である瀬里奈に、『ちいちゃい』とか『あの時のまんま』だとか言われてる事に恥かしさを助長させていく潤
しかしそんな瀬里奈に『可愛いー』等と言われてしまい、潤はその恥かしさのあまり立っている事すら出来なくなるなってしまった。
畳に腰を下ろす潤、それを見た瀬里奈も畳に腰を下ろすが、やはり身体の大きさが違う為に視線は瀬里奈の方が圧倒的に
高い位置にある。
あの頃、潤よりも小さくて可愛かった瀬里奈・・・そんな瀬里奈が4年経った今、潤より遥かに大きくなってしまっている。
あの頃、潤は良く瀬里奈に対して『可愛い』と言う言葉を投げかけた、しかし今、妹の様に可愛がっていた瀬里奈に
逆に見下ろされ『可愛いー』と言われる様に肉体的な点で逆転してしまったのである。
次第にリラックスしてきた瀬里奈、小さくなってしまった潤とは違い大きくなったという事が精神的な意味では楽な方なので
あろう、余裕の笑みすら浮かべている。
瀬里奈は
「潤兄ちゃん、瀬里奈ほんとに会いたかったよ・・・」
足をくずし、潤の方に近ずいてくる瀬里奈・・・どんどんと近ずく瀬里奈の身体、潤の身体が硬直していく
瀬里奈が近ずくにつれ、瀬里奈の身体の大きさを改めて実感させられる潤である。
とうとう潤の身体に触れる位に接近した瀬里奈が・・・
「潤兄ちゃん・・・会いたかったよー・・・ずっとー・・・ずっと・・・」
そして突然、瀬里奈は潤の身体を抱きしめてしまった。
4年前は潤が抱きしめてやっていた瀬里奈の身体、今は瀬里奈が逆に潤の身体を抱きしめてしまっている。
187cmの瀬里奈の身体からすれば146cmで華奢な身体の潤を抱きしめる事は容易い事の様である。
瀬里奈に抱きしめられた潤は身体を動かす事ができない、瀬里奈の力が潤の力を完全に上回ってしまっている事を潤は感じた
そしてまた瀬里奈の長い腕の感触や大きな身体の感触、柔らかい胸の感触が潤の身体に伝わってくる。
瀬里奈を妹の様に可愛がっていた潤、あの頃は潤がこうして瀬里奈を抱きしめてやっていたのに、今は逆に瀬里奈に
抱きかかえられてしまっている。
その恥かしさになんとか瀬里奈の身体を振り払おうとしたが、潤の力ではどうする事も出来なかった。
「潤兄ちゃん・・・やっと会えたね・・・」 瀬里奈が潤の背中を摩りながら口を開く。
潤の頭は瀬里奈の顎の下にすっぽりと納まってしまっている。
瀬里奈は少しだけ顔を動かすと、潤の顔を見下ろす様に覗き込む、そんな瀬里奈の顔を潤が見上げると
二人の視線が交錯する、瀬里奈が潤を見つめニッコリと微笑むと潤はそこに4年前と変わらない瀬里奈の面影を感じ取る。
瀬里奈が潤の顔を見下ろしながら話を続ける・・・
「潤兄ちゃん急にいなくなっちゃうんだもん、瀬里奈とっても寂しかったよ・・・それからもずっとずっと瀬里奈
潤兄ちゃんのに会いたいなーって思ってたんだからー、ほんとだよ・・・ねえ潤兄ちゃんは・・・」
「も、もちろん、ずっと瀬里奈に会いたかったさー・・・」
「ほんとー、嬉しいー・・・」
潤を抱きしめる手に更に力がこもる瀬里奈・・・潤の華奢な身体は瀬里奈のその腕の力に多少の痛みすら感じられる程である。
「潤兄ちゃん、ほんと可愛いー、こんなちっちゃくなっちゃって・・・あ、ごめん、潤兄ちゃんがちっちゃくなった訳じゃ
ないんだよね、潤兄ちゃんはあの時のままで、瀬里奈が大きくなっちゃったんだよね・・・
瀬里奈さー、潤兄ちゃんに此処に連れて来てもらった夏休みが終わった頃からね、急に身長が伸び始めたんだー
あの時瀬里奈132cm位だったんだけど、それからどんどんと背が伸びちゃってね、3年生から4年生になる時
1年間で20cmも大きくなった時もあったんだー、だからあれから50cm以上も背がのびちゃってね
みんなビックリしちゃってね、でもね瀬里奈のパパ190cmもあるしママも180cmもあるでしょ、ここの叔父さん
も185cmもあるからさー、こういうのって遺伝って言うんだって、最初はね瀬里奈大きくなるの嫌で嫌で
毎日泣いてたんだー、だって意地悪な男の子にはジャンボとかデカチンとか言われるしさー、でもね4年生の時からね
パパやママみたいにねバレーボール始めたの、そしたら瀬里奈大きいからね直ぐにレギュラーに選ばれてね
今は187cmあるからね、全国の小学校の代表選手に選ばれたんだー、だから今はね瀬里奈、大きくても全然気にしないんだー
もっともっと大きくなっても、瀬里奈にはさー、バレーボールがあるから・・・
でも、さっきも言ったけど、潤兄ちゃんよりこんな大きくなっちゃうなんてさー、ほんとビックリ・・・
瀬里奈187cmで普通の大人の人よりも大きいから、多分潤兄ちゃんよりはちょっとは大きいかなーって
思ってはいたけどさー、だから潤兄ちゃんが瀬里奈の事みたらちょっとビックリするかなーって思ったりしたけど
瀬里奈の方が逆にビックリしちゃったよ、だって潤兄ちゃん、こんなにちっちゃいんだもん全然大きくなってないんだもん
あの時、瀬里奈よりあんなに大きかった潤兄ちゃんが、こんなちっちゃいなんて、ほんとびっくりしたよ、でも可愛いー
潤兄ちゃん・・・ほらちっちゃいだけじゃなくて、こんな痩せっぽちなんだねー、体重も軽るそーだねー・・・
ねえ、潤兄ちゃん体重は何キロあるの・・・」
瀬里奈は潤の身体に長い腕を絡め抱きしめたままで一気に喋った。
そして再び瀬里奈が潤に問い掛ける・・・
「ねえ、潤兄ちゃん体重何キロなの・・・教えてよ・・・ねえ・・・」
瀬里奈のつぶら瞳に見つめられ潤は催眠術にでも掛った様に無意識のうちに言葉がくちをつく
「さ、さんじゅう・・ご・・きろ・・・」
潤の言葉を聞き驚いた様に瀬里奈が
「えー・・・35キロ・・・うそー・・・かるーい、・・・潤兄ちゃん瀬里奈の半分も体重ないじゃん・・・瀬里奈86キロだよー
わー、もし潤兄ちゃんが二人いたとしても瀬里奈の方が全然重いんだー、ビックリだなー・・・35キロなんて信じられないよ
でもさー・・・でもね・・・」
瀬里奈はそう言うと潤の頭に頬ずりした。
「可愛いー・・・」
座った体勢で瀬里奈に抱きしめられている為か、夏の暑さも手伝って潤の身体はサウナに入った様に汗を掻いてしまっている。
そんな潤の顔を覗き込んだ瀬里奈、潤の顔に汗が浮かんでいるのを見て
「あ、ごめんね潤兄ちゃん、こんな汗かいちゃって瀬里奈嬉しくって嬉しくて・・・潤兄ちゃん熱かったでしょ・・・
それに瀬里奈、力強いからこんなに抱きしめちゃって痛かったでしょー、ごめんねー、でも潤兄ちゃん可愛いんだもん・・・」
瀬里奈は潤の身体を抱いていた長い腕を解いた。
しかし瀬里奈は身体を移動させようとはしなかった、潤からすると瀬里奈の身体は本当に大きいそんな瀬里奈の身体が
ピッタリと潤に接して座っている。
瀬里奈は久しぶりに潤に会えた事が本当に嬉しいのである。
瀬里奈は潤に会うまでは本当はもっともっと潤に甘えたいそう思っていた。
しかし、あまりにも自分と潤の身体との差が出来てしまっていて、肉体的に甘える事に躊躇いを覚えてしまっている。
潤の横に座る瀬里奈、瀬里奈はすっかり自分のペースを取り戻していた。
瀬里奈は笑みを絶やす事なく二人の間にポッカリと空いてしまった空間を埋めるかの様に、饒舌に自分の事を話だした。
瀬里奈は本当に長い時間、この4年間の自分に起こった様々な出来事を潤に話した。
その口調は妹が兄に対し呟くような、そんな口調である。
その間、潤は時々あいずちは打つ物の黙って瀬里奈の話を聞いていた。
一通り話し終わると瀬里奈は潤の為にお茶を入れてくれた。
堪らなく喉が乾いている潤は熱いお茶を啜る。
二人の間に再び静かな時間が訪れる、潤は頭の中で話のきっかけを探すがやはりなかなか見つからない。
その時、部屋の柱時計から午後4時を告げる大きな音が響いた。
瀬里奈はおもむろにテーブルの上にあるテレビのリモコンを掴むと、スイッチのボタンをONにした。
そしてテレビに映しだされたそれは「大相撲中継」であった。
それを見ていた潤は頭の中で、4年前のあの時を思い出した、あの時は潤が何気なくテレビのスイッチをONにしたのだ
すると今と同じ様に大相撲中継が映し出されたのである。
そして、それを見ていた瀬里奈が潤に対し相撲をしようと挑んで来たのであった。
もちろん、その当時の体格差もあって潤は瀬里奈に手加減しながらも負ける筈もなく瀬里奈はとても悔しがり
「大きくなって、潤兄ちゃんをやっつけちゃうから・・・」等と話していた。
そして、もし潤に相撲で勝ったら・・・潤は瀬里奈の言う事を聞くという【指きりげんまん】までしたのである。
懐かしくその頃の事を思い出す潤・・・あの頃の事など当時2年生の瀬里奈である、すっかり忘れているだろう
潤はそう思っていた。
しかし潤のその予想は外れであった、瀬里奈が口を開く
「潤兄ちゃん、瀬里奈と潤兄ちゃんあの時、お相撲やったんだよねー・・・覚えてるでしょ、瀬里奈全然さー
潤兄ちゃんに勝てなくてさー・・・よーく覚えてるよ・・・あの時の事・・・
ねえ、潤兄ちゃん・・・お相撲しよう、ね・・・お相撲の勝負しようよ・・・瀬里奈大きくなったからさー・・・
それにね、あの夏休みが終わって瀬里奈さー、家の近くのお相撲のクラブに入ったんだー、バレーボール初めてからは
あんまり通えなくなっちゃったけどさー、バレーの練習無い時だから1ヶ月に2回位しか行って無かったけどね
でも瀬里奈、頑張って沢山練習したよ・・・6年生になったら辞めるってパパとママと約束したから、もう止めちゃったけど
瀬里奈強くなったよ・・・瀬里奈身体が大きいからね、ねえ潤兄ちゃん・・・瀬里奈との【指きり】覚えてるでしょ・・・」
先程まで恥かしさのあまり真っ赤になってしまっていた潤の顔・・・やっと少しずつ正気を取り戻してきた
そう感じていた矢先に、瀬里奈の【指きり】という言葉に再び顔が赤く染まって行く。
「潤兄ちゃんと指きりしたもんね瀬里奈が大きくなったらもう1度お相撲して、もし瀬里奈が潤兄ちゃんに勝ったら潤兄ちゃん
瀬里奈の言う事なんでも聞いてくれるって、約束したよねー・・・」
潤は慌ててしまった・・・今の二人の体格の差・・・そして先程潤を包み込んだ瀬里奈の凄い力・・・潤の口からは
「あ、ああ、そうだったよね・・・で、でもー・・・そのー」 言葉にならない・・・
反対に瀬里奈は余裕の表情で・・・
「でもなあに・・・さあ、お相撲やろうやろう・・・ほら潤兄ちゃんちょっと立って・・・」
瀬里奈が潤の右腕を掴む、潤の身体を立たせる為に瀬里奈は片手で潤の腕を掴んだままで立ち上がる。
すると潤の身体は瀬里奈の力で簡単に立たされてしまった。
潤は思った、なんて力なんだろう、先ほど瀬里奈に抱きしめられた時も感じたが、瀬里奈の力は既に自分を圧倒してしまっている。
瀬里奈と自分の圧倒的な体格差から想像しても、自分が瀬里奈に相撲で勝てる訳が無いのではないか、そう思った。
4年前、潤は瀬里奈よりも身体が大きくそして力もあった、しかし今はその全てに於いて瀬里奈に逆転されてしまっているのである。
二人は立ち上がっている。
再び瀬里奈は高い位置から潤を見下ろしている。
そして、瀬里奈が
「ほんと潤兄ちゃん、ちっちゃくなっちゃったね、あの頃の瀬里奈は潤兄ちゃんのより15cm位しかちっちゃくなかったけど
今は潤兄ちゃん瀬里奈より40cmもちっちゃいんだもんねー、可愛い訳だよね・・・さーて、土俵作らなくっちゃ
ちょっと潤兄ちゃんそこどいて・・・」
潤が瀬里奈の言う通り2歩程後ろに下がる、15畳程ある和室のその真ん中に大きなテーブルがある。
瀬里奈はテーブルに近ずくと腰を屈めテーブルの向こう側に片腕を伸ばす、そしてテーブルの真ん中辺りの端と端を
それぞれの手で掴んだ瀬里奈は
「ほら・・・」
そう言うと軽々とテーブルを持ち上げてしまった。
瀬里奈のリーチのある長い腕そしてそのテーブルを持ち上げられるだけの力、潤は唖然としてその光景を見つめている。
瀬里奈は軽々と持ち上げたテーブルを部屋の端へと持って行きそこへ降ろす。
全くの余裕の表情である。
「さー、潤兄ちゃん、これで土俵が出来たよ・・・」 あっさりと言ってのける瀬里奈。
潤は思った、絶対に自分には瀬里奈の様にあのテーブルを持ち上げる事は出来ないだろう、腕を伸ばしてもテーブルの端と端を
掴む事は自分の腕では無理な体勢になってしまう、そしてたとえテーブルを持ち上げられたとしても一気に部屋の隅へと
テーブルを運ぶ事など非力な自分の力では無理であろうと想像がつく、そんなテーブルを瀬里奈はいとも容易く持ち上げて
運んでしまったのである。
瀬里奈の大きな身体、そして目の前で見せ付けられた物凄い力、自分は絶対に瀬里奈に相撲で勝つ事は出来ないであろう
確信と共に絶望感が潤の心を覆っていく。
そんな潤をよそに瀬里奈はやるきまんまんの様子である。
ストレッチをする様に身体を解す仕草を見せ、両手首をぶらぶらと揺らしながら潤を見下ろし笑みを浮かべている。
「さー、潤兄ちゃん、お相撲の勝負だよ・・・4年前みたいに畳2つが土俵だからね、でもさー、瀬里奈こんな身体が
大きくなっちゃったから畳2つじゃ土俵がとっても狭く感じちゃうよ・・・あの時はとっても広く思ってたのにね
あの時3回お相撲取って、瀬里奈は潤兄ちゃんに1回も勝てなかったんだよねー」
立っていた瀬里奈が腰を降ろしていく、そして瀬里奈が相撲でいう蹲踞(そんきょ)の姿勢をつくる
そのポーズはとてもスムーズでいて本格的である、瀬里奈が言っていた様に相撲のクラブに通っていた事を感じさせるのに
充分な貫禄とでも言うのだろうか。
潤は未だに立ったままで瀬里奈を見つめている、瀬里奈の大きく開かれた足、ジーパンごしの瀬里奈の太股に目をやった潤は
瀬里奈の太股のボリュームに息を呑む、潤の太股の倍以上の太さでがある。
こんな瀬里奈と・・・自分が・・・相撲勝負なんて・・・
瀬里奈が蹲踞(そんきょ)の姿勢のままで潤を見つめながら
「さー、潤兄ちゃんも早くー・・・」
ぼーっと立ち尽くしている潤に対し、自分と同じ様に蹲踞の姿勢をとる様に即す瀬里奈である。
「ほら、潤兄ちゃん・・・」
再び催促をする瀬里奈、しかしその口調はとても優しいものである。
畳2畳のスペースの土俵、瀬里奈は既に蹲踞の姿勢を取っている。
「潤兄ちゃん・・・ほらー・・・」
その言葉にとうとう潤の身体が動きだす、瀬里奈と同じ様に腰を降ろすと蹲踞の姿勢を作る。
普段その様な姿勢を作る事のない潤である両方のつま先で体重を支えなければならない、慣れないせいであろう。
バランスを保つ事がとても難しくふらふらとふらついてしまう有様である。
瀬里奈はピッタリと静止し自分の太股にそれぞれの手を乗せ潤を見つめている。
187cmの瀬里奈と146cmの潤、蹲踞の姿勢でもやはり身体の大きさの差が有り過ぎるのは当然の事である。
潤は真っ赤な顔で瀬里奈を見上げている、それに対して瀬里奈は自信満々なのであろう余裕の笑みさえ浮かべ
潤を見下ろしている。
「さあ、潤兄ちゃん・・・手加減しなくていいからね・・・本気で勝負してね・・・瀬里奈も本気出すからね・・・」
仕切り線など存在しない畳の土俵にゆっくりと両手をつく瀬里奈
「さー、潤兄ちゃん・・・」
潤も仕方なく瀬里奈と同じ様に手を前に出す。
幾ら体格の差が有り過ぎるからと言って小学生の女の子に相撲で負けるなんて、とても恥かしい事である。
しかも妹の様に可愛がっていた瀬里奈に大学生である自分が負ける訳にはいかない。
二人の間の逆転してしまった体格の差そして力の差、不利である事は判っている筈の潤ではあるが一生懸命やるしかない
潤はそう決心した。
瀬里奈が
「はっきょーいー・・・のこった・・・」
瀬里奈と潤が同時に立ち上がって行く。
圧倒的な二人の肉体の差である4年前の様な余裕は潤にはある筈もない、あの時とは違い潤は瀬里奈の身体に
自分の身体をぶつけるかの様にぶつかって行く、昔から小さく華奢な身体であった潤、運動神経も体力も無い潤は
スポーツをもっとも苦手としている、まして相撲の様な格闘技系はその中でも1番苦手とする所である。
懸命に瀬里奈の身体へと突進する潤、しかし潤の予想に反して『本気で』と宣言した瀬里奈は立ち上がっただけで潤に
向かってくる事はなかった。
潤の身体が瀬里奈の身体にぶつかる、目を閉じ精一杯の力で瀬里奈の身体を押す潤、しかし瀬里奈の身体は
まったく動く事はなかった・・・。
瀬里奈は何事も無かったかの様に潤の身体を受け止めたてしまった。
瀬里奈はその光景を遥か上から眺めている。
真っ直ぐに立っている瀬里奈は踏ん張る事もなく潤の身体を受け止めている、瀬里奈は相撲の対戦だというのに手を使う事もなく
だらりと下げたままである。
潤のおでこは瀬里奈の右胸に接している体制で、潤は瀬里奈の腰に必死に腕をからめ抱きつく様に瀬里奈を押そうとしている。
しかし、瀬里奈には潤の力はあまり伝わってこない、瀬里奈はそんな潤を見下ろしながら心の中で
『うそー、潤兄ちゃんってこんなに力がないんだー・・・こんな・・・こんな力しかないんだー・・・』
心の中でそんな事を考えていた瀬里奈
そして瀬里奈の口が開く、必死に瀬里奈の身体に抱きつく潤を余裕の表情で見下ろしながら
「潤兄ちゃん・・・本気だしてよ・・・ほらー・・・良いんだよ本気だしてさー、瀬里奈4年前とは全然違うんだからさー」
瀬里奈は右足を一歩前へ出すと、潤の身体は後退する・・・
「ねー、潤兄ちゃん・・・もしかしてこれで本気なの・・・うそだー、4年前はあんなに強かったじゃない・・・
ほらー・・・本気だしてよー・・・前は全然瀬里奈より強かったじゃない・・・」
また一歩瀬里奈は前へ出る、潤の身体は瀬里奈のその動きで軽々と後退して行く。
「ほら、潤兄ちゃん、このままじゃ負けちゃうよ・・・頑張って・・・負けちゃうよ・・・」
相変わらず瀬里奈は腕を使う事が無い。
対戦している瀬里奈に『頑張って』等と言われてしまっている潤、必死に瀬里奈を押し返そうとするが瀬里奈の身体は
潤の力ではまったくびくともしない。
瀬里奈はもう一歩足を前に踏み出すと
「ほら・・・もうぎりぎりだよ、潤兄ちゃん・・・瀬里奈に負けちゃうよ・・・頑張って・・・瀬里奈ほら・・・
ぜんぜん手を使ってないんだよ・・・ほーら・・・」
潤の必死な顔を見下ろす瀬里奈、そんな瀬里奈の顔には笑みさえ浮かんでいる。
瀬里奈は再び心の中で
『こんな弱い潤兄ちゃんに、瀬里奈4年前は勝てなかったんだー・・・潤兄ちゃんがこんな力が無いなんてビックリ・・・
これじゃあー、小学生よりもきっと弱いんじゃないのかなー・・・低学年の子にも勝てないよ・・・わー、びっくりだなー・・・』
瀬里奈は最後の一歩を踏み出した、瀬里奈が
「はい、瀬里奈の勝ちー・・・」
二人の取り組みは呆気なく終わった・・・
息を切らせ瀬里奈にしがみ付く潤の身体は畳の土俵を割ってしまっていた・・・
「潤兄ちゃん・・・ほんとに本気だしてたの・・・瀬里奈が小学生だからって業と負けてくれたのー・・・」
瀬里奈のその言葉に潤は答える事が出来ずに顔を真っ赤に染めてしまっている、それは勝負に負けた恥かしさと同時に
力を使った為の疲労から来ているのものである。
しかし、瀬里奈が
「さあ、もう1度やろう・・・ね・・・1度じゃさー、ほんとにどっちが強いか判らないもんね・・・」
圧倒的に自分の方が強い、そんな事は瀬里奈自身が今の取り組みで感じ取っていた、しかし瀬里奈は潤との相撲の勝負を
辞めようとは思わなかった。
瀬里奈は再び蹲踞の姿勢を作り、潤にも同じ姿勢になる様に即す。
気が動転している為だろうか、潤も何故だかすんなりと先程の様に蹲踞の様な姿勢を作ってしまう。
「はっきょーい、のこった・・・」 ふたたび瀬里奈の掛け声で取り組みは始まった。
しかし、今度の取り組みは前とは違っていた、いきよい良く仕切りから立ち上がった瀬里奈、瀬里奈は体勢を低くして潤の身体に
自分の身体を近ずけると潤のウエストに右腕を巻きつける、潤の華奢なウエストが簡単に瀬里奈の腕で抱かれてしまうと
瀬里奈はそのまま軽々と立ち上がってしまった。
潤の身体は瀬里奈の右腕の力だけで宙を舞ってしまっている。
瀬里奈に抱き上げられた潤、潤の顔は瀬里奈と同じ高さにある。
そして畳から40cm程の高さの所で潤の足が畳を捕らえる事無く揺れている。
「うわー、潤兄ちゃんの身体軽いねー、35キロだもんね、背もちっちゃいけど、体重も瀬里奈の半分も無いんだもんねー
軽い訳だよね、35キロなんてほんと信じられないよ、ほら、潤兄ちゃん片腕で簡単に持ち上がってるよ、ほら
また瀬里奈に負けちゃうよ・・・頑張って・・・ほーら・・・」
瀬里奈は先程の様にゆっくりと一歩前へとでる。
「ほら、負けちゃうよ、どうにかしないと潤兄ちゃん・・・瀬里奈片手だけで潤兄ちゃんの身体持ち上げてるんだよ
ほら、早くしないと、また負けちゃうよ・・・」
潤は必死に足をばたつかせ何とかしようともがくが、瀬里奈は余裕で潤を持ち上げたままで潤の顔を見つめている。
「ほらー、頑張って、潤兄ちゃん・・・小学生の瀬里奈に負けちゃうよ・・・4年前はあんなに強かったのにさー・・・
瀬里奈の事を持ち上げて、瀬里奈に向かって『負けちゃうよ』って言ってたじゃない・・・それなのに今はこうして瀬里奈が
潤兄ちゃんの事を持ち上げてるんだよ、あの時は潤兄ちゃん瀬里奈の事を両方の腕で持ち上げてたけど、瀬里奈は今
潤兄ちゃんの身体を片腕だけで余裕で持ち上げちゃってるんだよ・・・ほら・・・負けちゃうよ・・・潤兄ちゃん・・・」
額に大量の汗をかきながら尚も必死で足おばたつかせる潤・・・
負ける訳には行かない、2回も連続でしかも小学生である瀬里奈に軽々と持ち上げられて、こんな恥かしい格好のままで
大学生の自分が負ける訳にはいかない、必死に宙に浮かぶ足をばたつかせる潤である。
しかし依然として瀬里奈は、右腕だけで潤を抱き上げていて顔には先程と同様に余裕の笑みさえ浮かべている。
瀬里奈が一歩前へ出ると、瀬里奈の右腕で抱かれている潤の身体は空中ではあるが既に土俵を割ってしまっている
それを確認した瀬里奈は
「ほら、潤兄ちゃん・・・瀬里奈が潤兄ちゃんの身体を下に降ろしたら、潤兄ちゃんの負けだよ・・・ほら・・・ほら」
少しずつ少しずつゆっくりと潤の身体を降ろして行く瀬里奈・・・必死に足をばたつかせる潤・・・
しかし、潤の抵抗は全く無駄な物であった、潤の足は呆気なく畳へと着いてしまった。
「はい、また瀬里奈の勝ちー・・・」 明るく弾んだ声で瀬里奈がいう。
屈んでいた瀬里奈がゆっくりと背筋を伸ばして行く、遥か高くから瀬里奈は潤を見下ろすと
「瀬里奈また勝っちゃった・・・潤兄ちゃん・・・4年前はあんなに強かったのに、弱くなっちゃったね・・・
それに潤兄ちゃんの身体ってほんと軽いねー、35キロかー・・・」
瀬里奈は潤を見下ろし笑みを浮かべながら『35キロ』という言葉を強調するように話した。
堪らない恥かしさの中に落とされて行くような感覚を覚える潤・・・そして更に瀬里奈が追い討ちをかける様に
「さあ、潤兄ちゃん、もう一回やろうね・・・」
力を使い果たした、そんな潤であったが瀬里奈のその言葉に撫ぜだかやはり身体だけは動き出す。
それは瀬里奈に勝って名誉挽回をする為の行為なのか、何故なのだろうか潤にすら判らない事であった。
「はっきょーい、のこった・・・」 再び瀬里奈の掛け声で取り組みは始まった。
潤は最後の力で瀬里奈に向かった行く、しかしそんな潤は瀬里奈の力を思い知らされる事となる。
瀬里奈の右手がゆっくりとスローモーションの様に伸びて来て潤の胸に宛がわれる、そして次の瞬間・・・
潤には最初自分の身体に何が起こったのか判らなかった、気がつくと自分の身体は凄い力で後ろえと飛ばされていた・・・
そう、瀬里奈の右手の力だけで潤は後方へと飛ばされそして倒されてしまったのである。
相撲の技で言えば「張り手」の様な技であるが、瀬里奈のそれはそれ程の衝撃ではなく「押し出し」という表現の方が
近いのかもしれない。
もちろんそれは、潤の華奢な身体を瀬里奈が気ずかって手加減をしていたからの事でる。
しかし潤の身体にはそれでも相当の力が加わった事は、潤の身体が簡単に飛ばされ倒されてしまった事を見れば一目瞭然である。
倒れた拍子に畳へと激しく頭と尻を打ち付けた潤・・・呆気なく倒れてしまった潤を見て慌てた瀬里奈が・・・
「あっ、ご、ごめんなさい・・・じゅ、潤兄ちゃん・・・だ、大丈夫・・・」
倒れている潤の身体の側に駆け寄る瀬里奈、とても心配そうな声である。
「じゅ、潤兄ちゃん、大丈夫・・・ごめんなさい・・・」
瀬里奈は片腕で潤の身体を起こしてやった、潤はやっとの事で声を出す・・・
「あ、ああ、大丈夫・・・大丈夫だよ・・・」
本当は少しだけ頭が痛かった潤ではあったが我慢出来ない程の痛みではない
それにしても瀬里奈の力は物凄いものであった、潤の身体は瀬里奈の右手の力だけで簡単に飛ばされ倒されてしまったのである。
「本当にごめんなさい潤兄ちゃん・・・瀬里奈さー、ちょっとだけしか力使わなかったのに・・・こんなに潤兄ちゃんの事
投げ飛ばしちゃって、やっぱ潤兄ちゃんの身体ちっちゃいからねー、でもほんと手加減したんだよー、瀬里奈・・・」
潤にとってあれだけの力であるにも関わらず、瀬里奈の口から出た『ちょっとだけ・・・』とか『手加減・・・』とかという言葉を
聞かされ潤は驚きを隠せない・・・もし本当に瀬里奈が本気になったら・・・考えるだけでぞーっとする潤である。
瀬里奈は潤の身体を優しく抱き上げる様ににして立ち上がらせる、瀬里奈は片腕だけで軽々と潤の身体を立たせてしまった。
潤を見下ろし瀬里奈が・・・
「でもさー、潤兄ちゃん、ほんと弱くなっちゃったね、あの頃はあんなに瀬里奈より強かったのに、瀬里奈全然潤兄ちゃんに
勝てなかったのに、やっぱり身体の大きさが逆転しちゃったからお相撲も全然瀬里奈の方が強くなっちゃったんだねー
瀬里奈さー、今片手で軽く潤兄ちゃんの身体押しただけなのに、潤兄ちゃんあんなに飛んじゃって倒れちゃうだもんね
危なく瀬里奈潤兄ちゃんの事を怪我させちゃう所だったもんね・・・ねえ、、潤兄ちゃん瀬里奈もう乱暴な事は
したくないからさー、だけどもう一回お相撲しようよ、ね、もう一回瀬里奈の身体を押して見てよー
潤兄ちゃんがどれくらいの力か、もう一回やってみたいんだー・・・」
潤の頭が大丈夫だと知って安心したのか瀬里奈が中腰になり
「さあー、潤兄ちゃん、おいで・・・はっきょーい・・・これで最後だよ・・・1度位勝たないと・・・小学生の瀬里奈に
全部負けちゃうなんて恥かしいよ・・・さあ、はっきょーい、のこった・・・」
瀬里奈は勝負の体制には至っていない、瀬里奈は先程迄と違い蹲踞の姿勢も仕切りもする事なく潤の身体にゆっくりと向かって来た
潤の身体を包むかの様に抱きしめると体勢を低くした瀬里奈の胸に潤の顔が接する・・・
「ほら、潤兄ちゃん・・・頑張って・・・」
潤は瀬里奈の身体を必死に押し返そうと、全力で瀬里奈に挑んだ・・・しかしやはり瀬里奈の身体は潤の力では動く事はない
「やっぱ、潤兄ちゃんの力じゃ瀬里奈には勝てないね・・・こんなの全然平気だよ瀬里奈・・・やっぱもう瀬里奈の方が
全然強いんだねー・・・でもほら、頑張って、潤兄ちゃん・・・ほら・・・ほら・・・おいでよ・・・もっと力使って」
瀬里奈の言葉は潤にとってとても恥かしい物である、しかし必死の形相で瀬里奈の身体を押し続ける潤・・・
それを見ていた瀬里奈が
「無理だね・・・潤兄ちやんの力じゃ何度やっても、もう瀬里奈には勝てなくなっちゃったんだねー・・・今の瀬里奈には
全然適わない位に弱くなっちゃったんだね、あ、違うんだね・・・潤兄ちゃんは昔のままで瀬里奈が強くなっちゃったんだね
さあ、今度は瀬里奈の番だよ・・・瀬里奈が潤兄ちゃんみたいなチビちゃん達とお相撲をする時にね怪我させない様にしながら
勝ってた技だからねー、行くよー・・・」
なにが始まるのか、必死に瀬里奈の身体を押し続ける潤ではあったが不安になった。
瀬里奈は自分の身体に細い腕を巻きつけ、抱きつく様にして必死に瀬里奈の身体を押し続ける潤のジーパンの後ろ部分に
手を滑り込ませる、相撲クラブでの試合の時は小さな対戦相手の「まわし」のお尻の部分を掴んでいたが、今はその代わりに
潤のジーパンのベルトを通す部分をわしずかみにする、瀬里奈が右手に力を入れた瞬間なんと潤の身体はその力だけで
持ち上げられてしまい、その身体はぶらびらとうつ伏せ状態で瀬里奈にぶら下げられる様に持ち上げられてしまったのである。
「あ・・・せ、せ・・・」 驚きの声を上げる潤・・・
「ほら・・・潤兄ちゃんちっちゃくて軽いからさー、瀬里奈片手でこんな事できちゃうんだよ・・・瀬里奈お相撲やってる頃ね
ちっちゃい子と相手する時ね、怪我させちゃ可哀想だからこの技で勝ってたんだー、ほーら・・・潤兄ちゃん軽いねー・・・
35キロじゃ瀬里奈余裕だよ、かるーい・・・ほーら・・・潤兄ちゃん空飛んでるみたいだよ・・・」
瀬里奈は潤の身体を揺らすように動かして見せる
「潤兄ちゃん、ほんと軽いねー・・・さっき瀬里奈ほんとに本気出さないで良かったよー、ほんとはね、
普通の大人の人でも瀬里奈には勝てない位に瀬里奈強いんだよ、だから瀬里奈、潤兄ちゃんの身体今日久しぶりに見た時にね
潤兄ちゃんのこんなちっちゃな身体じゃあ瀬里奈に勝てる筈は無いなーって思ってたんだー、やっぱそうだったね
瀬里奈はね、もうお相撲辞めちゃったけどね、辞める前は中学生のお兄ちゃん達よりも強くなっちゃってさー
瀬里奈に負けてお相撲を辞めちゃうお兄ちゃん達も何人かいてね、それでさー、そんな事が続いたら可哀想だからだー
お相撲をパパとママとの約束より早く辞める事にした位なんだー、前にね相撲クラブに通ってる子のお父さんと
お相撲取った事あるけど瀬里奈さー、それでも負けなかったよ・・・潤兄ちゃんより全然大きな大人の人だったけど・・・
瀬里奈に負けてビックリしちゃってさー、それから相撲クラブに練習を見に来なくなっちゃったんだー・・・」
話の最中も瀬里奈は潤の身体を揺らす・・・
「ほらー、ぶーらぶーらぶーらぶーら・・・ほんと軽いねー・・・」
「あ、せ、せ、せりなー・・・」 潤は堪らなく恥かしい・・・
小学生である瀬里奈に・・・こんな恥かしい格好で持ち上げられブラブラと揺らされてしまっている。
妹の様に可愛がっていた瀬里奈に・・・こんな格好で・・・
「せ、せりなー・・・」
瀬里奈の顔すら見る事が出来る体勢になれない潤、潤の視界には畳とそして畳を捕らえる大きな瀬里奈の足しか見る事が出来ない。
瀬里奈が
「さあ、そろそろ終わりにしようね・・・」
潤を下に降ろしてやると・・・
「はい、瀬里奈の勝ちー・・・瀬里奈強くなったでしょー、4年前さー、潤兄ちゃん瀬里奈に言ったよねー
何時になっても瀬里奈は潤兄ちゃんにお相撲で勝てないってさー、でももうこうして瀬里奈の方が強くなちゃったんだね
不思議だよね・・・それと約束覚えてるよね・・・さー、どんなお願い潤兄ちゃんに聞いてもらおうかなー
なんか考えただけで瀬里奈ワクワクしてきちゃう・・・でもさー、潤兄ちゃんの方が瀬里奈よりちっちゃくなって
弱くなっちゃっても、瀬里奈は潤兄ちゃんの事、大好きなのは変わりないからね、潤兄ちゃんはどんな事があっても
瀬里奈のお兄ちゃんなんだだもんねー・・・ほんと瀬里奈、潤兄ちゃんに会えて嬉しいよ・・・それにこんなにちっちゃくて
可愛くなっちゃって、なんか不思議だけどもっと嬉しい気分・・・」
瀬里奈はぼーぜんとしている潤の身体を両腕で抱き上げる、「お姫様だっこ」という体勢である。
潤の身体は瀬里奈の力によって宙を舞ってしまう、そんな潤の頬に瀬里奈は自分の頬を重ね合わせ擦り付ける。
「潤兄ちゃん昔さー、瀬里奈の身体抱っこしてくれてこうして瀬里奈のほっぺにすりすりして『瀬里奈可愛いよ』って
言ってくれたよね、瀬里奈凄く嬉しかったよ、でも今はこうして瀬里奈が潤兄ちゃんを抱っこしてあげてるなだもんねー
潤兄ちゃん・・・可愛いーよ・・・ほんと可愛いー・・・ずーっと潤兄ちゃんの事抱っこしてたいなー、可愛いー・・・
ほんと、潤兄ちゃんがこんなちっちゃくなっちゃうなんて、信じられない・・・潤兄ちゃんも瀬里奈の方が
潤兄ちゃんよりこんな大きいなんて信じられないでしょー、不思議だよねー、ほんと・・・
そうだ潤兄ちゃん・・・4年前、叔父ちゃんに連れて行ってもらった海でやった尻相撲も後でやろうね
あの時も瀬里奈潤兄ちゃんに負けたんだよね・・・瀬里奈・・・頑張っちゃうよー・・・」
依然として頬を擦り付ける事を辞めようとしない瀬里奈である・・・。
潤は瀬里奈の問い掛けに答える事が出来ないでいる。
確かに潤は4年前、砂浜で瀬里奈と尻相撲をした、もちろん身体の大きさも違ったし勝負のタイミングも高校生
であった潤は心得た物で尻の出し方で瀬里奈を圧倒していた事を覚えている。
しかし今の潤はそれ処では無かった。
瀬里奈に抱き上げられた事もそうであるが小学生の瀬里奈にまったく相撲で勝てなかった事、挙句の果ては
瀬里奈に片手でぶら下げられる様に持ち上げられてしまったのである、その様々な出来事や潤に対する瀬里奈の言動に
完全にショック状態の様な物になってしまっている。
その時突然、ドアを叩くノックの音がした。
瀬里奈は慌てて抱いている潤を降ろすと
「はい、どうぞ・・・」
潤は相変わらず言葉を発する事が出来ないでいる。
対照的に瀬里奈は満面の笑みを浮かべている。
ドアからは、この旅館に潤が初めて訪れた時から働いている古株の女中が現れた。
女中は立ったままでいる二人を見比べて・・・
「あー、瀬里奈ちゃん此処にいたんだー、あーあー、ほんとにみんなが言ってたけど、4年前はお兄ちゃんと妹の様だったのに
今じゃすっかり逆になっちゃったのねー、お二人さんは・・・瀬里奈ちゃんはこんな大きくなっちゃって
潤君はあの時のままで、すっかりおねーさんと弟みたいになっちゃってー・・・ビックリだわー、おばさんも
まさかこんなになっちゃうなんてねー・・・」
女中は悪気はないのであろう、ケロッと笑って言った。
未だにショック状態から抜け出せずにいる潤にとって、その言葉は更に追い討ちをかける事となった。
女中の用事はこうであった。
大きな組織の婦人部会の慰安旅行で今日の泊り客は全て女性であった。
そして潤にとっては運の悪い事に男性専用風呂と女性専用風呂は改修中であり。
普段は混浴風呂を時間を区切って使っているが今日は潤以外の客は全て女性である。
したがって混浴風呂は必然的に女性専用の様な状態になってしまっているのである。
そこで潤が恥かしく無い様に、5時からの1時間を潤の為に男性専用にするようにと葬儀に出席している社長である瀬里奈の叔父に
言われているとの事であった・・・あと30分でその5時である。
女中の言葉をぼーっと聞いていた潤は瀬里奈以外の人間が入って来た事で次第にショック状態から抜け出して行くようであった。
慌しく話すと女中は、忙しいので瀬里奈にちょっと手伝って欲しい事があると瀬里奈の手を引き部屋を出て行ってしまった。
取り残された潤、部屋のテーブルは瀬里奈が部屋の隅に移動させたままになっている。
部屋の中央たった2畳の土俵を見つめると、瀬里奈に負けた相撲の光景が潤の頭の中のスクリーンに映し出された・・・。
あまりにも恥かしい瀬里奈との出来事を考えただけで直ぐにでもこの旅館を後にしたい、潤の頭にはそんな考えさえ浮かんでくる。
どうしよう・・・再び畳の土俵を見つめ続ける潤・・・座る事さえ出来ず暫く潤はただただそうして立ち尽くすだけであった。
☆☆☆ ☆☆☆
男性専用・女性専用の露天風呂の入口にはそれぞれ「工事中のお断り」という張り紙がしてあった。
潤が隣の大露天風呂の入口に向かうと、そこには男性専用の立て札が立っていてその下に「6時まで」と書かれた紙が張ってある。
これで潤以外の客は露天風呂に入って来る事はないのであろう。
入口でそんな事をふと思ったが今はそんな事を考えていられる様な状態ではない。
自分より遥かに大きく成長してしまった瀬里奈、僅か4年前あれだけ自分に甘えていた小さな小学生の瀬里奈
そんな瀬里奈は今、自分より40cmも身長が大きくなってしまったのである。
そして自分は小学生の瀬里奈と相撲を取り、瀬里奈の圧倒的に強い力の前に軽々と持ち上げられ倒されてしまったのである。
やはり4年前は自分より全く弱かった瀬里奈、そんな瀬里奈に力でも逆転され相撲でも歯が立たない位になっててしまったのである。
自分は大学生で瀬里奈は小学生の少女である、そんな瀬里奈に・・・そんな瀬里奈に自分は身体でも、力でも・・・
遥かに及ばない事になってしまった・・・。
その事で潤の頭の中は一杯である。
脱衣所にぼーっと立ち尽くす潤・・・。
潤は仕方無しに着ている服を脱いでいく、脱力感が更に更に増して行く様なそんな感覚に陥る。
4年振りに会った瀬里奈、瀬里奈に会える事をあれ程楽しみにしていたというのに今の自分のこの気持ちは
いったいなんなのであろう・・・。
誰も来ない筈の脱衣所、この時間は実質的には潤専用といえる、誰も入って来る事は無いそんな事は判っているというのに
潤は無意識のうちに股間をタオルで隠す為タオルを腰に巻いた。
潤が脱衣所のドアを開け外へと出ると夕焼け空がとても綺麗だった。
もう数分で陽は沈む、遠くに見える水平線に夕日の最後の部分が線となってオレンジ色を輝かせている。
ぼーっと立ち尽くしそれを見つめる潤・・・夕焼けが綺麗だからとかそんな理由ではなく瀬里奈の事をただただ
呆然と考えているだけの事である。
夕焼けの最後の灯りが消えていく、辺りはもの物凄いスピードで急速に暗く成り始めて行く・・・。
ほんの少しだけ冷静さを取り戻した潤、しかし・・・それもほんの一瞬の事であった。
露天の風呂に浸かる前に身体を洗おう、そう思って振り返った潤・・・そこにはなんと全裸の瀬里奈が立っていたのである。
「え、せ・・・瀬里奈・・・」 それっきり潤は言葉を失った・・・。
信じられない、そう、今、潤は信じられない物を目の当たりにしてしまっている。
瀬里奈の大きな胸が小学生とは思えない盛り上がりを見せている、それは潤にとって物凄い驚きを感じるものである
しかし、今の潤には瀬里奈の胸を遥かに凌ぐ驚きを与えてしまっている物がある。
本当に信じられない・・・瀬里奈の股間はとてもいやらしく盛り上がりを見せてしまっている、瀬里奈のその部分は
潤がドイツにいたころ成人向けのエロ雑誌で見た事のある大人の女性の物と同じ様にみえる。
そして・・・信じられない事に瀬里奈のその部分には股間を覆う様に黒々とヘアーが生え揃ってしまっているのであった。
小学生の瀬里奈が・・・である・・・。
瀬里奈は全く自分の股間を隠す事無く気にするそぶりもなく、にっこりと微笑み潤を見下ろしている。
すらりと伸びた長い足、太股のボリュームも潤を遥かに凌ぐ量感を漂わせてしまっている。
しかし、瀬里奈に注がれる潤の視線は一点に集中して行く。
そんな潤に瀬里奈が・・・
「瀬里奈さー、潤兄ちゃんと4年前見たいに、一緒にお風呂に入りたかったんだー・・・へへー、だから来ちゃった・・・」
あっけらかんと瀬里奈はその言葉を口にする、しかし潤はそれど所ではない。
小学生の瀬里奈の股間に・・・大人の様にヘアーが生えてしまっているのである、それに引き換え腰に巻いたタオルの下の
潤の股間には未だにヘアーは存在しない、瀬里奈の股間が大人同然に成長してしまっているのに対して
自分の物は小学生の物より小さいのである。
妹の様に可愛がっていた瀬里奈、そんな小学生の瀬里奈の身体はもうとっくに大人の身体の様に成長してしまっているのである。
それに対し自分の身体は小学生の様な身体のままで全く成長していないのである。
瀬里奈の生え揃ったヘアーを見つめている潤・・・恥かしい・・・とても恥かしい・・・しかし潤にとってそれを増幅させる
出来事が起こってしまうのであった・・・。
潤の股間を隠す様に腰に巻かれたタオル、そのタオルは入って来た時のままであり濡れていない。
潤はぼーっと瀬里奈の身体を見つめている、その時、突然の突風が吹いた、そして潤の股間を隠すタオルがその風によって解かれ
潤の腰から落ちてしまったのである、それは本当に突然の出来事であった。
しかし、ほんの数秒間ではあるがぼーっと瀬里奈の股間を見つめ立ち尽くす潤はその事に気ずく事が出来なかった・・・
潤の股間を隠していたタオルが下へと落ちる・・・
瀬里奈は潤の顔を見下ろしていた視線をタオルが落ちてしまった潤の股間へと移す、そして瀬里奈は潤の股間を見て思わず・・・
「じゅ、潤兄ちゃん・・・生えて・・・な・・・」 瀬里奈は言葉を飲み込んだ。
瀬里奈の視線が自分の顔から下がったのを見て、やっとの事で潤は自分の腰に巻かれたタオルが落ちてしまった事を知った
慌てた潤ではあったが既に遅かったのである、自分の恥かしい物をよりによって一番見られたく無かった存在である瀬里奈に
見られてしまったのである。
無意識のうちに潤は素早くタオルを拾うと再びそのタオルで股間を隠した・・・。
しかし潤は完全に気が動転してしまいパニック状態に陥ってしまった。
顔が急速に真っ赤に染まって行く、血走った瞳に何故だか涙が溢れるのが自分自身でも判った、視界が次第にぼやけて行く・・・。
そんな潤を見つめ瀬里奈は心の中で
『うそー、潤兄ちゃん大学生なのに毛が生えてないなんて・・・それに、それにあんなに小さいなんてビックリ
潤兄ちゃんって、身体も大きくなってないし毛も生えてなくてあんなちっちゃくて、大学生なのに子供の身体なんだなー・・・
瀬里奈はもう大人の身体なのに・・・4年前にはあんなに大きかった潤兄ちゃんが子供の身体なんて・・・
もう瀬里奈の方がすっかり大人になっちゃったんだなー・・・不思議・・・でもー、可愛いー・・・潤兄ちゃんって・・・』
口に出す事は無い瀬里奈であったが、瀬里奈自身、先程から少しずつではあるが潤に対する自分の考え方が変わっている事を
感じている。
瀬里奈は何事も無かった様に明るい声で
「潤兄ちゃんを脅かそうと思って入ってきちゃったー・・・ビックリしたー・・・」
潤の顔は真っ赤である・・・どうしたらいいのか・・・頭の中はパニック状態に陥ったままである、なにか言葉を口に
しなければ・・・そう思うが言葉を出す事が出来ない・・・
「ねえ、潤兄ちゃん・・・どうしたの・・・ねえ・・・」
瀬里奈はとぼけた様にそう言うが、潤が何故この様な状態に陥っているのかは判っている、決して意地悪でそう聞いて
いるのではなく、瀬里奈の方からごまかす切欠の様な物を潤に与えてあげようという優しさから出た言葉である。
しかし、相変わらず潤は黙ったままでいる。
空は真っ暗になってしまった、それと同時に少しずつ冷たい風が吹いて来る様になった露天風呂。
その寒さと、今自分の身に起こった出来事の為に次第に身体全体に振るえが走って行く潤・・・。
そんな潤を見て瀬里奈が・・・
「あ、潤兄ちゃん・・・寒いでしょー・・・ほら・・・お風呂の中に行こう・・・ね・・・」
瀬里奈は全く寒く無い様である。
瀬里奈が大きく一歩前へ踏み出すと大きな瀬里奈の身体が潤に近ずく、俯き加減の潤は瀬里奈が歩き出す瞬間
瀬里奈の股間に存在するヘアーの存在を改めて視線の中へ捕らえてしまった。
瀬里奈は潤の手を取ると
「さあ、潤兄ちゃん・・・おいでよ・・・このままじゃ潤兄ちゃん風邪ひいちゃうよ・・・お湯の中に入ろう・・・」
潤の手を引き瀬里奈は風呂へと歩いて行く、潤は引っ張られる様に瀬里奈の後に続く。
風呂に片方の足を入れた瀬里奈が潤の手を握ったままで、振り返り潤を見下ろし
「ねえ、潤兄ちゃん・・・恥かしがる事ないじゃない・・・なんで隠すの、瀬里奈は潤兄ちゃんだったら
どこ見られても、全然恥かしい事無いよ、瀬里奈と潤兄ちゃんは兄妹見たいなもんでしょー・・・
なんでこんなに恥かしがるの」
瀬里奈はそう言いながらも風呂へと入って行く、それに続き潤も瀬里奈に引き込まれる様に風呂へと入る。
【お湯の中へはタオルは漬けないで下さい】
注意書きの看板の様な物が風呂の横に置かれているが、潤は今の状況ではタオルを腰から取り去る事は出来ない。
「もうー、なんでそんなに恥かしいのー、潤兄ちゃん、お湯の中にはタオル入れたらいけないんだよー・・・
そんなに恥かしいのかなー、おちんちんに毛が生えて無くたって恥かしい事ないじゃない・・・潤兄ちゃんは
身体が小さいんだから生えて無くて当たり前なんじゃないのかなー、もっと大きくなったらきっと生えてくるって
だからさー、そんな恥かしがる事ないよー、潤兄ちゃんが恥かしがるなんて可笑しいよー、全然潤兄ちゃん昔と違うよー・・・」
瀬里奈にストレートに股間にヘアーが生えてない事を言われてしまった潤、瀬里奈は潤に対してそんな事は気にする事はないと
言うが潤にとってはそんな訳にはいかない重大な問題なのである。
一方、瀬里奈は潤に対するやさしさからその言葉を口にした事は確かである、しかし瀬里奈の心の中では
自分より遥かに小さな身体になってしまった潤のヘアーの生えていない股間に興味を持った事も確かであった。
お湯の中、瀬里奈の大きな身体の横に潤の身体は接している、二人は風呂の一段高くなっている所に隣同士腰掛けている。
瀬里奈の腕がお湯の中から外へと出る、瀬里奈はその腕で隣に座る潤の身体を抱き寄せる様に抱きしめ
「ほらー、瀬里奈の方が年下なのにさー、潤兄ちゃんが恥かしがってちゃ可笑しいじゃないー、こんなの取っちゃいなよ
ね、そうしないと可笑しいよ、潤兄ちゃんと瀬里奈は兄妹でしょー、だからさー・・・こんな事は隠す事ないでしょー
それにここは今、潤兄ちゃんと瀬里奈だけなんだからー、他に誰かに見られて恥かしいっていうなら別だけどさー
ほら、とっちゃいなよー・・・」
潤を抱きしめていない方の瀬里奈の手がお湯の中で潤の股間を隠すタオルへと伸びてくる
「せ、瀬里奈・・・だ、だめ・・・だめ・・・」
やっとの事で久しぶりに口を開く潤、しかし瀬里奈はタオルを掴むと簡単にそのタオルを剥ぎとってしまった。
風呂の中、二人は同じ位置に腰掛けている筈であるのに、潤の方は肩迄お湯に漬かっているのに対して瀬里奈は
大きな胸がお湯から出てしまっている状態である。
潤は恥かしさのあまり俯いた状態のままである、瀬里奈によってタオルを剥ぎ取られてしまった自分の股間が
お湯の中でもはっきりと潤の目に映る、同時に隣に座る瀬里奈の股間も潤には見えてしまっている。
自分のツルツルの股間に対して、ヘアーが黒々と生え揃ってしまっている瀬里奈の股間、瀬里奈のヘアーは
潤の気持ちを逆なでするかの様にお湯の中で揺れている。
俯きながら瀬里奈の股間をじーっと見つめている潤、そんな潤に瀬里奈が・・・
「だからー、そんな恥かしがる事ないって・・・瀬里奈みたいな大きな身体には生えてなきゃ可笑しいけどさー
潤兄ちゃん見たいな小さな身体なんだから生えてなくて当たり前でしょー、かえって生えてる方が可笑しくないかなー・・・ね
だからさー、そんな恥かしがらないで・・・潤兄ちゃん」
瀬里奈は潤の為を思って言った言葉であったが、潤にとってその言葉は全くの逆効果である。
「もうー、潤兄ちゃんたらー、こんな事なんてどうだっていいじゃないー・・・そんな事は気にする事ないってー」
瀬里奈は潤の肩を抱く腕に力を入れ潤を抱きしめる、。
「ほんと可愛いー、潤兄ちゃん・・・4年前は潤兄ちゃんに抱っこしてもらって瀬里奈お風呂に入ったの覚えてるけど
今は潤兄ちゃんはこんな小さな身体で瀬里奈はこんな大きくなっちゃったから、もう潤兄ちゃんに抱っこして貰えなく
なっちゃったんだね、瀬里奈が潤兄ちゃんの上に座ったら潤兄ちゃんの顔の所に瀬里奈の背中がきちゃって
潤兄ちゃん前が見えなくなっちゃうし、それにさー、こんな小さな身体に瀬里奈が乗ったら、潤兄ちゃん重くて大変だもんね
あーあー、身体が大きくなるってつまんない事もあるなー、あのね、昔はここの叔父ちゃんも瀬里奈とお風呂に入ってくれてたのに
もう一緒に入ってくれなくなっちゃったんだー、叔父ちゃんだけじゃないよー、パパもね家でもう瀬里奈と
お風呂入ってくれないんだー、同級生の子達はまだお父さんとお風呂入ってる子たくさんいるのにさー
やっぱ瀬里奈の身体が大きくなっちゃったからだよねー・・・
パパも叔父ちゃんもさー、瀬里奈はもう大人なんだからって言うけどさー、瀬里奈まだ小学生なのになー
でもさー、潤兄ちゃんとだったらこうしてお風呂に入れるね、身体の大きさが逆になっちゃったからさー
潤兄ちゃんの事を瀬里奈が抱っこしてあげるよ、ね、ほら、いまは此処二人っきりだから大丈夫だよ・・・
ほら此処に座ってみなよ、おいで潤兄ちゃん・・・ほら瀬里奈の此処にさー・・・瀬里奈、潤兄ちゃんの事大好きだよ・・・
正直に言うとね、こんな小さくて可愛くなっちゃった潤兄ちゃんの事、瀬里奈4年前よりさー
もっともっと好きになっちゃったかもしれない、なんか潤兄ちゃん可愛いよ・・・ほんと可愛いー
4年前は瀬里奈より大きくて何時も優しくしてくれて、瀬里奈の事抱っこしてくれてた潤兄ちゃんが、
こんな小さくなっちゃって反対に瀬里奈の方がこんなに大きくなっちゃってさー、だからこれからは潤兄ちゃんの事
瀬里奈が可愛がってあげられるもんね・・・なんか瀬里奈嬉しいよ、あのさー、潤兄ちゃんはさー・・・」
瀬里奈はそこで言葉を止めた。
瀬里奈は既に処女ではない、身長187cmと身体の大きさも大人以上である、瀬里奈は既にSEXは経験済みなのである。
◇◇◇
それは丁度1年前の出来事であった。
瀬里奈は、全国のジュニアバレーチームの代表選手として1週間の合宿に参加した。
そして前から指導を受けていた25歳の実業団の2軍選手であり、ジュニアチームの臨時コーチである男性と恋人として付き合う事になったのである。
そのころ身長が182cmだった瀬里奈、とても小学生には見えずチームの中でも身長は飛びぬけていた。
そんな瀬里奈と25歳で瀬里奈と同じ身長の182cmのコーチが練習の休憩等で隣同士で立っていると
大柄な小学生ばかりが集まっているせいもあるのか「性」に対し興味を持ち始めた瀬里奈と同じ小学生のチームの選手達からの冷やかしの声があがった
「瀬里奈とコーチ恋人同士みたい・・・お似合いだよー・・・それにコーチ何時も瀬里奈の事ばっかり見てるじゃなー
コーチ、瀬里奈の事を好きなんじゃないー・・・」
この発言が切欠になって、ほかの小学生達の冷やかしは練習の休み時間の恒例とも言える事となっていったのである。
勿論、コーチは否定したし、練習中も瀬里奈の側にあまり近ずく事も無くなっていった。
合宿が終盤に差し掛かった頃、瀬里奈は練習中に足首を痛めてしまう。
直ぐには一人で歩く事が出来ない状態の瀬里奈・・・そんな瀬里奈はコーチに肩を借り医務室へと向かった。
医務室にはチームに引率してきた医者が不在で、コーチが瀬里奈の足首にシップを貼り固定処置を施し様子を見る事になった。
瀬里奈もだいぶ痛みが治まって来た事で、軽い捻挫だとコーチは判断したのだ。
瀬里奈がベットに腰掛ていると、はさみや包帯の後かたずけえを終えたコーチが瀬里奈を振り返る。
西岡翔馬 25才 端正な顔立ちで実業団でも女子ファンの間では人気のある選手ではあるが、
長身選手が台頭する男子バレーボール会にあって、身長が182cmと小柄で
バレーのセンスも大学時代から伸び悩んでいる事は自分自身でも感じている。
そろそろ引退して、指導者としての新たな人生をと考え実業団の練習の合間に全日本のジュニアチームの
コーチを引き受けたのである。
瀬里奈を振り返った翔馬、そんな翔馬は何時に無く真剣な顔つきであった。
何かを真剣に考え込んでいる様にも見えた。
そして突然、翔馬の口が開かれる
「せ、瀬里奈・・・あ、あのー・・・瀬里奈に話があるんだけど・・・」
「なんですか・・・コーチ・・・」
「あ、あのー、あのー、そのー、俺と、俺と付き合ってくれないか・・・」
翔馬は心のうちを、瀬里奈にぶつけた・・・それは瀬里奈には予想にも出来ない事であまりにも突然の事であった。
「俺、瀬里奈に初めてあった時から、ずーっと瀬里奈の事が好きだった、一目ぼれってやつかも知れない
練習で会うたびに、何時も何時も瀬里奈に会える事が嬉しくて嬉しくて、瀬里奈は小学生・・・俺は大人・・・
こんな事・・・当然、小学生の瀬里奈に言うなんて・・・いけない事だとは判ってるんだけど・・・でも・・・でも
もう、我慢が出来なくて・・・瀬里奈の事が頭から離れる事が無い位、俺は瀬里奈の事が好きなんだって・・・
そう思ったら、駄目でも良いから・・・瀬里奈に聞いて見様って・・・ごめん・・・俺なに言ってるだろう・・・
瀬里奈は小学生なのに・・・ごめん・・・瀬里奈・・・」
翔馬は顔を赤く染める。
「良いですよ・・・コーチ・・・本当は私もコーチの事、前から好きだったし・・・」
瀬里奈のその言葉で二人の付き合いは始まった。
女子小学生と25歳の成人男性、しかも選手とコーチの許されない愛の始まりであった。
練習の帰り等、最新の注意をはらい翔馬の車で出かけた二人、そんな二人は2回目のデートでキスをした。
それは瀬里奈にとってのファーストキスであった。
翔馬は以前と変わらずに瀬里奈の事を名前で呼ぶ、しかし瀬里奈はデートの時や二人だけの時は翔馬の事を「コーチ」ではなく
「翔馬」と呼ぶようになった、小学生の瀬里奈に呼び捨てされる事は最初は抵抗を感じていた翔馬も、次第にそれが心地よい物となっていった。
瀬里奈は182cmの長身で、服さえ選べば外見上はとても小学生には見えない、お互いの家周辺等を避け
デートの場所に遠くを選べば、お互い人前で手を繋いだりキスをしても周りにいる人々は二人の事を小学生と大人のカップルとは
まったく見える事は無かった。
海へ出かけたデートの時などは、砂浜で女子大学生らしき集団に囲まれ
「すごーい、二人共格好いいですよー、お似合いです、ほんとに・・・」
小柄な女子大生達は、瀬里奈と翔馬を見上げ口々にそう話す程であった、その誰もが、もし瀬里奈が遥かに自分達より
年下の小学生だと知ったらきっとビックリした事であろうと、その日の夜に瀬里奈と翔馬は話して笑っていた。
そして、その日の夜、二人は肉体的に結ばれたのである・・・それは6回目のデートの時の事であった。
瀬里奈は処女ではなくなり、小学生でありながら「女」となったのである。
一方、その端正な顔立ち、25歳という年齢から勿論女性との経験はあるであろ筈の翔馬も、なんと驚く事に童貞であったのである・・・
学生時代バレー一筋で過した翔馬、そんな翔馬も高校時代に恋人と呼べる女性はいたが、それが肉体関係にまで発展する事は無かったのである。
それからも翔馬にアタックする女性は度々いた事は確かであったが、「面食い」なのであろうか、それが恋愛に発展する事は無かったのである。
女子小学生と大人、そして処女と童貞、二人のぎこちない交わり、しかしそれは朝までも続く激しい物であった。
二人はその日、一睡もする事無く明け方に翔馬の車で都内へと戻った、瀬里奈の両親が友人達との旅行を終へ午前中に家へ帰って来るからであった。
瀬里奈の両親の旅行を利用し、初めて二人が一緒に過した夜、その夜に二人は結ばれたのである。
それからも二人は、数日間の合宿の時など翔馬の部屋で身体を求めあった。
合宿所の部屋は一人部屋で、夜9時以降は小学生である選手達は部屋の外に出る事を許される事がない、とても厳格な規則である。
そして、他の大人のスタッフ達は隣の建物で宿泊していて、ただ一人、翔馬だけは、瀬里奈達と同じ建物内に部屋を構えていた
緊急の時の為の処置であった。
10時を過ぎた頃、瀬里奈はそーっと自分の部屋を抜け出し、翔馬の部屋へと向かう。
足早に翔馬の部屋へと入ると、二人は見つめあい、お互いの唇を求め合い翔馬のベットでお互いの身体を求め合う事が
何時しか当たり前の事となっていった。
正式に翔馬は実業団のバレー選手を引退し、指導者として新たにスタートを切る事となったのも丁度その頃の事であった。
それから1年、二人の仲は続いた、しかし二人の間には一つだけ変わっていった事があった。
翔馬と瀬里奈、付き合い始めた頃、182cmと同じ身長だった二人、しかし何時しか瀬里奈の視線は徐々に徐々に翔馬より高くなって行き
瀬里奈の身長は187cmとなり、翔馬より5cmも大きくなってしまい翔馬の事を見下ろす程に成長してしまったのであった。
デートの時など瀬里奈は翔馬の肩に腕を廻し、抱き寄せながら歩く事もあった程である。
二人のキスも、瀬里奈は膝を曲げ顔の位置を下げてキスをしてみたり、翔馬の唇を上から激しく貪ってみたりと、最初の頃とは明らかに変化していった。
またそれと共に、身体の交わりでも、いつも指導権を握るのは瀬里奈の方になっていったのである。
瀬里奈の身体が成熟の一途を辿る様に成長して行く事が、翔馬にとって驚きを隠せない物となっていったのである。
付き合い始めた頃、デートは決まって賑やから場所を選んでいた二人、しかし何時しかそれも変わっていった。
休日の昼間は決まって海辺のラブホテルへ行き激しく求め合う二人、しかし数回の行為で疲れてしまう翔馬に対して瀬里奈は余裕すら見せる様になって
行った。
瀬里奈はそんな時決まって
「翔くん、もう終わり・・・瀬里奈、ぜんぜんだよ・・・翔馬ったらー・・・ほら、おいでよ・・・」
そんな事を口にする様になっていった。
しかし、そんな二人の恋人としての付き合いにも別れが訪れた、翔馬は本格的にコーチとしての勉強をするために遠くイタリアへと旅立って行ったのであった。
別れの日、翔馬は帰って来たらまた付き合って欲しいと瀬里奈に懇願した、しかし瀬里奈は何も返事を返す事をしなかった。
瀬里奈の心の中では、翔馬との別れの決心を既に終えていたからであった。
◇◇◇
それから1ヶ月後の夏、今、久しぶりに再開した潤が露天風呂の中で瀬里奈を見上げている。
瀬里奈は話の続きを喋り出そうかどうか迷ったあげく辞める事にした。
本当は【潤兄ちゃんはエッチした事あるのかなー、それとも童貞なの】と話を続け様としたが
潤の小さな身体そして今までの潤の態度を見ていて、潤が【童貞】である事を悟った瀬里奈は潤の心を思いやり
話さない事を選択したのである。
4年前、兄と慕っていた存在の潤が自分より遥かに小さい小学生の様な身体なのである。
瀬里奈より遥かに年上である潤ではあるが、先ほど見てしまった潤の股間に存在する物の小ささや
股間にヘアーも生えていない様な潤に対して「男と女の交わり」について話題にしてはいけないのではというガードも
働いているようである。
小学生の瀬里奈であったが、潤が年下の男の子の様に思える様な感覚に陥ってしまっている事に気ずく。
「ねえ、潤兄ちゃん、おいでよ瀬里奈が抱っこしてあげるよ、ねえ、お願い、抱っこさせて・・・潤兄ちゃん・・・
瀬里奈潤兄ちゃんの事大好きだから・・・潤兄ちゃんの可愛い身体を抱っこさせて・・・いいでしょ・・・」
そんな恥かしい事は絶対に駄目である潤は勿論そう思っている、しかし今まで瀬里奈から浴びせられた言葉や
それまでに二人の間で起こった出来事が、潤にとってあまりにも恥かしいと思う事ばかりで潤は自分の意思さえ口にする事が
出来なくなってしまっていた。
瀬里奈は拒否の言葉を口にする事の無い潤を見て、自分の良い様に解釈してしまった様で
「ほら、じゃあ、おいでよ、瀬里奈が抱っこしてあげるね・・・」
瀬里奈は潤を肩越しに抱きしめる腕を肩から解き、背中から脇の下へと廻し右腕だけで潤の身体を持ち上げる様に移動させる
お湯の中で簡単に潤の尻は浮き、そして瀬里奈の太股の上に潤は呆気なく座らされてしまった。
「可愛いー、潤兄ちゃんの身体・・・ほら、4年前は瀬里奈潤兄ちゃんに抱っこしてもらってお風呂に入ると
瀬里奈の顔の直ぐ後ろに潤兄ちゃんの顔があったけど、あの時の二人より今の二人の方が身長の差がだいぶあるから
潤兄ちゃんの頭は瀬里奈の顎の下にすっぽり収まっちゃうよ、瀬里奈がちょっと屈まないと潤兄ちゃんの頭の上に
瀬里奈の顎を乗せられない位、潤兄ちゃんって小さいんだねー、瀬里奈の方がこんな大きくなっちゃうなんて
4年前は瀬里奈、考えもしなかったなー、潤兄ちゃんもさー、4年前は瀬里奈がお相撲で潤兄ちゃんに負けた時
何時か大きくなって潤兄ちゃんに勝つ、って瀬里奈が言ったらさー、潤兄ちゃんがさー、瀬里奈が大きくなっても
潤兄ちゃんも大きくなるんだから、って言ってったよね、でもさー、こうして瀬里奈は凄く大きくなったけど
潤兄ちゃんはあの時のまんまで大きくならなかったね、だから瀬里奈の方がお相撲も全然強くなっちゃったんだねー」
瀬里奈は潤の頭の上に自分の顎を乗せる。
「可愛いよ、ほんと潤兄ちゃん、これからは瀬里奈が沢山可愛がってあげるね・・・瀬里奈の方がこんなに身体が
大きいんだもんね、こんな大きな瀬里奈の事を小さな潤兄ちゃんが可愛がってくれるなんて可笑しいもんねー
体重が35キロしかない潤兄ちゃんが86キロもある瀬里奈の事を可愛がってくれるなんて・・・笑えるもんねー
瀬里奈、潤兄ちゃんより40cmも身長が高くて体重は倍以上あるんだもん・・・
だからこれからは瀬里奈が潤兄ちゃんの事を可愛がってあげるよ・・・昔は潤兄ちゃんが瀬里奈の事やさしく可愛がってくれてたもんね
だから瀬里奈も潤兄ちゃんの事を可愛がってあげるからね、なんか可笑しいけど、これでおあいこだね・・・可愛いよ・・・」
瀬里奈は潤の頭に顎を乗せたままでいる、潤の後ろから瀬里奈の両腕が伸びて来て潤の腹の辺りでクロスさせ
潤を抱きしめる、瀬里奈の長い腕は潤を抱きしめている格好ではあるが潤の身体が華奢な為にだいぶ余裕がある。
瀬里奈には潤の頭の上に顎を乗せた体勢のままでも潤の股間がハッキリと見下ろせる。
小学生の自分ではあるが、大人以上の身体であるために股間にはヘアーが生え揃っている。
しかし、大学生である潤の股間には全くヘアーが生えている気配は感じられない。
しかし、瀬里奈にとってもう一つショックだった事は、ずーっと憧れの存在であった瀬里奈にとってはヒーローで兄の様な存在の
潤の股間の小さな物である、それは本当に小さくて小学生でありながら既にSEXの経験すらある瀬里奈にとっては
その事がとてもショックな事なのであった。
しかしまた潤の可愛い物への好奇心も、瀬里奈には充分と言って良い程に浮かんで来ているのも事実ではある。
瀬里奈は潤の腹に回した手を解くと、業とその手を滑らせ潤の股間に指を擦り当てる。
「あーっ・・・」 潤が切なげに声をあげると・・・。
「あ、ごめんね、潤兄ちゃん・・・どうしたの・・・」
業とらしく瀬里奈が口にする。
瀬里奈は心の中で
『わー、こんなちっちゃなおちんちんでもやっぱ気持ち良いんだー、でもほんと潤兄ちゃんってまだ子供の身体何だなー』
その時
【ヒュ〜・・・ドーン・・・】
突然の音であった、打ち上げ花火である。
しかし一発だけで終わってしまった花火、それは花火大会の始まりの合図であった様だ・・・。
花火の音が途絶え静かさを取り戻す露天風呂、しかし先程迄とは違いカエルや虫の鳴き声が何処からともなく聞こえて来る。
それはまるで花火を合図にカエルや虫達が鳴き出したかの様でもあった。
そんな中、瀬里奈が口を開く
「あー、そうだった、今日から2日間花火大会だったんだー、いっけなーい、潤兄ちゃん、お風呂早く出よう、ね
行こう行こう・・・ね、潤兄ちゃん・・・出店もいっぱい出るんだよ・・・瀬里奈毎年楽しみにしてるんだー・・・
そうだ、旅館のおばさんにご飯は花火大会から帰ってから食べるって言ってこなきゃ・・・早くしないと
ごはんの支度始まっちゃうよ・・・潤兄ちゃん、瀬里奈先に出るね・・・潤兄ちゃんも早く来てね・・・」
瀬里奈はそのままの体制で立ち上がる、瀬里奈の太股の上に座らされていた潤の身体は瀬里奈のその行動によって
同じように立ち上がる事となった。
お湯すれすれの所に潤の股間の小さな物が揺れている、潤のそこはヘアーが生える事無くツルツルである。
それに対し瀬里奈の股間はお湯から20cm以上の高さに存在する、そして瀬里奈の股間は丘の様な盛り上がるを見せ
ヘアーが黒々と生い茂っているのである。
瀬里奈のそこへ視線が釘ずけになる潤、瀬里奈は潤の股間をはるか高くから見下ろしている。
潤の腰に巻かれていたタオルは先程瀬里奈によって剥ぎ取られ、2メートル先のお湯の中を揺れている
潤は身体を動かす事すら出来ない、タオルを取り股間を隠さなければ・・・そう思う潤ではあるが身体が自分の意思に
逆らうかの様に動かす事が出来ずにいる。
瀬里奈の股間を直視する視線すら逸らす事の出来ない潤、自分には全く存在する事の無いヘアーが小学生である瀬里奈には
完璧に生え揃ってしまっている、大人の様な瀬里奈の股間のそのグロテスクな物を見つめる潤、そんな潤の心の底から
先程までの瀬里奈に対して恥かしいという思いとは違った感情が芽生え始める、そしてそれと共に、潤の股間に存在する
小さな物がゆっくりとではあるが反応しだしてしまった、完全に男を主張してしまった潤の「物」しかしそれはやはり
とても小さく、小学生の低学年の少年の物の様であった。
11歳の小学生でありながら既にSEXの経験すらある瀬里奈、そんな瀬里奈は勿論恋人であった翔馬の物を何度も見ている。
潤の股間に存在する小さな物を頭の中で翔馬のそれと比較してしまった瀬里奈、潤の物は余りにも小さく頼りない、大きさが比較にならない程の
違いがある。
そう思った瞬間、潤の股間の小さな物を見つめる瀬里奈の口から
「ちっちゃくて、可愛いー・・・」 瀬里奈の口から思わず出てしまった一言であった。
【ヒュ〜・・・ドーン・・・ヒュー・・・ドーン・・・ドーン・・・】
本格的に花火大会が始まってしまった様である。
瀬里奈は潤に対し、潤を見下ろしながら一言二言呟いた。
しかしその瀬里奈の声は花火の音がかき消してしまい潤の耳に届く事は無かった。
連続して聞こえて来る花火の音で潤は我に返る事となった、そして不思議と身体も動ける事に気ずいた潤・・・。
今置かれている現状を遅ればせながらとてもとても恥かしく思う潤、そんな潤はお湯の中に屈み込み二歩三歩とお湯の中に揺れている
タオルへと近ずくとタオルを手に取り慌てて腰へと巻きつける。
振り返った潤、瀬里奈は既にお湯から出ようとする所で左足を高く上げている。
完全にお湯から上がった瀬里奈、瀬里奈が潤を見るために振り返ると、やはり瀬里奈の股間に存在するヘアーは黒々と生え揃い
潤にその存在感をアピールする様でもある。
一瞬花火の音が途絶えた・・・瀬里奈が口を開く、大きな声で瀬里奈は・・・
「潤兄ちゃん・・・瀬里奈、おばあちゃん家行って、お気に入りの服に着替えて来るからね、ここの玄関で待ってるから
早くおいで・・・ね・・・」
瀬里奈は、まるで年下の子供に話をする様な優しい口調で潤に話しをすると、潤に背を向け露天風呂を後にした。
一人取り残された潤・・・
瀬里奈が出て行くのと同時に再び激しい花火の連射が始まった。
しかし、その花火の音に負けない位に潤の心臓は激しく鼓動を打ち続けていた・・・。
続く
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