裕香と龍一 アメリカ編
Text by パタリロ
 PART−1

  先程までのリズミカルで激しいテンポの曲から、曲がスローバラードに変わるとダンスフロアを照らす照明が一段と暗くなる。
 チークタイムである、大柄な男女達が体をピッタリと密着させ静かに体を揺らしている。
 ほとんどの男性は女性の肩を抱き女性は男の腰にしっかりと腕を巻きつけ、男性の胸に顔を埋めている。
 このダンスフロアで踊る男女の8割以上が、様々なスポーツで鍛え上げられている為であろう肩幅も広く
 大柄な男女ばかりである。

 ここはアメリカのスポーツ研修施設近くにあるクラブである。
 今日は施設で生活する人々の貸切状態に等しいダンスパーティーである。
 今日の客の8割位が施設で生活している男女で占められている。

 世界各国からあらゆる人種の若者達が集まった施設、その施設では15歳から25歳位までの100人程の男女が暮らしている。
 これからの世界のスポーツ界を支えていくであろう、スポーツエリート達が集まる施設で生活する男女達である。
  
 そのなかでも一際目立つ女性が静かなリズムで同じように体を揺らしている。
 しかし唯一他のカップルと違っている事と言えば、女性は顎の下に男性の頭をすっぽりと
 収め、男性を包み込む様に抱き、男性は女性の身体に腕を廻して踊っているのである。
 チークダンスでの男女の役割が、完全に逆転してしまっている。

 多くの男女達が白人や黒人で占められるなか、一際目立つ身長で男性を抱きながら踊っている女性は
 他の女性達と同じ様にジーパンにTシャツというラフないでたちで男性を抱き寄せている。
 その女性の髪は黒髪のロングのヘアーである、このフロアで唯一の日本人、そうその女性は裕香である。
 ただ一人、特例として小学生である裕香がその施設の寮で年上のスポーツエリート達と一緒に暮らしているのである。
 このフロアで踊るスポーツエリートの女性達の中でも、裕香より身長のある女性は存在しない。
 女性の中では小学生である裕香が一番大きいのである。
 男性に当てはめても一人だけ裕香より大きな男がいるだけである、その男性ですら裕香より僅かに3cm
 大きいだけなのである。

  「スコット、もうー、こんなに甘えちゃって、大人の癖に小学生の裕香にこんなに甘えちゃって恥ずかしくないの」

 裕香に抱かれながら踊っている男性はスコットというらしい・・・。
 自分の顎の下にあるスコットの頭から、少しだけ体を離す様にしてスコットを見下ろす裕香
 スコットの頬には裕香のロングの黒髪が触れている、その感触と裕香の少女とも大人ともとれない
 その髪の堪らない香りにスコットは酔いしれている。

 スコットが裕香に身体を預けながら

 「凄いよ、ほんと裕香は、こんなに背が高くてエッチな身体なのに小学生だもんなー、信じられないよ
  小学生って言えば今から10年ちょっと前に生まれたんだろ、そんな裕香がこんな身体になっちゃうなんて」

 「みんなそう言うよ、そればっかり」  裕香が面倒くさそうに言う。

 スコットは裕香を見上げ

 「だって、本当にそうなんだから仕方ないよ、小学生で203cmもある女の子なんて
  ビックリするのは当然だよ、それに胸もこんなに大きくて、こんなにエッチな体だし
  エッチもさー、俺を子供扱いする位凄いしさー、最高だよ裕香は、裕香にこうして抱かれながら踊ってると
  なにもかも忘れられるよ、ほんと気持ちいいんだよなー、ねー、裕香、今日いいだろ、お願いだよ
  裕香に抱いて貰いたいんだ、ね、いいだろー」

 甘える様にスコットが裕香を見上げる。

 「だめ、だってスコット大人の癖に直ぐいっちゃうんだもん、自分だけ満足したら、それで終わりなんだもん
  裕香いつも手加減してあげてるんだから、スコットを抱いても裕香つまらないよ
  手加減してエッチするのってほんとつまらないんだよー、なんで小学生の裕香が
  大人のスコットに手加減してあげなきゃいけないのー、前にもさ、アメリカにいた時にエッチしてた
  アメリカ人がさー、最初は裕香より大きくて凄かったけど、直ぐに裕香の方が大きくなっちゃって
  それでさー、裕香全然エッチも満足出来なくなっちゃってさー、その人さー、裕香には適わないって言う様になっちゃったんだよ
  みんな大人なのに、小学生の裕香に抱かれるなんて恥ずかしいって思わないのかなー、どうなのスコット・・・」

 「だ、だって、裕香、凄すぎるんだもん、仕方ないじゃないか、俺だって身長は185cmもあって、体力だって
  あっちのテクニックだって、アメリカの普通の男よりは全然あるって自身あるんだよ、
  それに俺のアレだって大きい方だよ、だけどやっぱり裕香には全然適わないよ
  俺は今まで女の事は抱くもんだって思ってたけど、裕香に会って初めて裕香とエッチした時
  初めて女に「抱かれる」って経験をしたんだ、もう最高だったよ、本当にさー、抱かれたいんだ、裕香に
  ね、いいだろ、今日、抱いて欲しいんだよ、お願いだよ」

 「だめ、今日は、また今度抱いてあげるから、ほらスコット、スコットのおっかけの人達が待ってるよ
  あの子達とも踊ってあげなよ」

 裕香が顎で指し示す先に、3人の女性がスコットに視線を向けスコットを見つめている。
 
 スコットはオランダ出身の24歳、彼は裕香が暮らす施設の直ぐ側に自宅を構えている。
 彼は裕香の所属する施設の人間ではないが、施設のトレーニングジムを年間契約使わせてもらっている。
 
 スコットの職業は、プロバスケットボールチームのレギュラー選手である。
 バスケットボール選手としては小柄な方(185cm)ではあるが、飛びぬけたジャンプ力とその瞬発力で
 レギュラーの座を不動のものしている。
 スコットの、その2枚目俳優並の端正な顔立ち、そしてファンサービスを欠かさない優しい性格で
 熱狂的な女性ファンが数多くいる程の男である。
 趣味であるサーフィンもプロ並の実力を持つ運動神経抜群の男でもある。

 そんなスコットが

 「え、ああ、いいよ、いいんだよ、裕香とこうしていたいんだ、明日からまた遠征だし
  今夜は裕香の柔らかい胸に抱かれていたいんだ、ずーっと」

 スコットは再び、裕香の顎の下に顔を戻す。

 「駄目だよ、スコット、前にも言ったけど、裕香、時々スコットの事抱いてるけど別に裕香とスコットとは
  恋人同士って訳じゃないんだからね」

 裕香がスコットの顔を見下ろす。

 スコットが裕香を見上げ

 「判ってるよ裕香、裕香は俺なんかじゃ全然物足りないのは、ちゃんと承知してるから、俺なんか裕香から見たら
  子供みたいなもんだもんな、きっと・・・でもさー・・・」

 裕香は本当に怒っている訳ではないが、スコットを見下ろす目に力を込める。

 「わかったよ、しょうがない、じゃあ、あの子達と踊ってくるかな、でもまた後で踊ってくれよ、裕香」

 スコットは裕香を見上げると微笑み、背伸びをして裕香にキスをせがむ仕草をするが

 「だめ、ほらみんな見てるじゃない・・・みんな裕香が小学生だって知ってるんだからね、キスなんて・・・」

 「そりゃあーみんな、裕香が小学生だって事は知ってるよでも男連中の間じゃあ裕香は憧れの存在なんだよ
  だからみんな裕香の事を子供扱いする奴いないだろ、当たり前だよなー、203cmも身長があって 
  こんな大きな胸してさー、俺が裕香にエッチで子供扱いされたって事、みんな知ってるんだから
  このフロアの中にいるうちの何人かも裕香に抱いて貰いたいっていう奴、何人もいると思うよ・・・」

 「はいはい、でも、そんな簡単に男の子を抱かないもん裕香は、裕香は面食いなんだからねー、ほら、早く」

 スコットを抱く腕を放し、スコットから離れる裕香。

 スコットに背を向け裕香が自分の席に歩き出すと、大きな胸が「ゆさゆさ」と揺れる
 その余りの迫力に女性を抱き踊っている複数の男達の視線が裕香の胸に集中する。

 スコットの言う様に施設で暮らす彼らはもちろん裕香が小学生だという事を承知である、しかし203cmの身長と
 大人以上に洗練された身体、そしてその運動能力も同時に承知している、トレーニング以外は開放的で自由な生活が
 許される施設では、裕香は「小学生」としては見られないような不思議なポジションに置かれている。

 裕香が大きな胸を揺らしながら自分の席へ着く直前、斜め前で裕香の大きな胸を見つめる白人男性の視線に気ずく
 一般の客であろう20歳位の155cm位の身長の華奢なその若者は、裕香の大きな胸に見とれている為に裕香の
 自分に対する視線にはまったく気ずかずにいる。
 裕香は少しだけ歩く方向を変えると、若者の前に立ち若者を見下ろす、突然の事にビックリする若者。

 そして裕香が
 
 「ねえ、私とチーク踊る・・・」 やさしく微笑み遥かに若者を見下ろしながら裕香が話し掛ける。

 みるみると顔を真っ赤に染めて行く若者

 裕香が再び

 「私みたいな背が高くて大きい女の子、嫌いかなー、ほら、私のここ、大きくて柔らかいよー」

 裕香が若者おからかう様に少しだけ身体を上下に揺らすと、大きな胸が「ゆさゆさ」と揺れる。

 若者は、慌てたように

 「い、いえ・・・」 恥ずかしそうに逃げる様に裕香の前を去ってゆく。

 「可愛いー・・・からかうんじゃなかったなー、抱けたかなー」 裕香は小さく呟く。

 悪気は全く無いのだが自分より年上の小さな可愛い男を見ると、ついつい裕香の悪い癖が出てしまう。
 
 裕香が自分のテーブルに着きソファーに座ると裕香の長い足が一際目立ってしまう
 裕香の膝の高さが横に並ぶ身長180cm以上の大きな男達よりも、更に更に高い位置にあるのである。

 裕香は飲みたくもないカクテルの入ったグラスを揺らしながら、ダンスフロアで踊っている男女を
 ぼーっと見つめている、しかし頭の中では

 「あーあー、龍一に会いたいなー、龍一の事、抱きたいなー」 そんな事ばかり考えていた。
 
          ◇◇◇

  裕香の部屋の扉の前まで送ってきたスコットが、裕香の顔を見上げながら

 「ゆ、裕香、キスしてくれよ」

 裕香に抱きついてくるスコットの頭は、自然と裕香の顎の下に収まる。

 「もうー、しょうがないなー、でも、送ってくれたんだもんね」

 スコットを見下ろす裕香が微笑む

 「ほら、じゃあ背伸びしてごらん、そうしないと届かないよスコットちっちゃいからさー」

 スコットは背伸びをするが、キスをする体制に至らない、裕香が背筋を伸ばしている為に届かないのである。
 24歳のオランダ人男性のスコットよりも小学生の裕香の方が18cmも身長が高いのである。

 「ほら、もっと、もっと背伸びしないと裕香の唇に届かないよ、ちびちゃん
  小学生の裕香と、背伸びしてもキス出来ないなんて恥ずかしくないの、ほら、ちびちゃん」

 裕香は腕をだらりと下げスコットを見下ろす

 「もうー、しょうがないなー、ちっちゃい子は・・・ほら」

 優しく裕香がいう、そして少し屈んでやり顔を真下に向ける

 スコットの唇に自分の唇を重ねてやる裕香、裕香は右手をスコットの後頭部に沿えてスコットの髪を荒々しく弄る
 完全に男と女の役割が逆転してしまっている。
 完全にそのキスは小学生の裕香が大人であるスコットをリードしてしまっている、それは今の裕香とスコットの
 関係を表したものでもある。

 30秒程のキスの後、裕香が

 「今日は送ってくれて有難う、スコットまた小さくなった気がするね、可愛いよ、ちびちゃん」

 スコットは裕香を見上げながら

 「違うだろ、裕香がまた大きくなったんだよ、俺はずっと185cmのままだよ
  裕香と初めてあった時、裕香197cmだったんだよな、あの時でも大きな裕香にビックリして
  しかも小学生だって聞いて、なを更ビックリしたのに今じゃあ203cmだもんな
  あれから6cmも伸びちゃうんだもん、俺の事、小さく見える訳だよ」

 「そっか、そうだよね、じゃあね、ちびちゃん、あ、そうそう、明日の朝、裕香も空港まで乗せてってね
  ロビーに7時だったよね、お願いね」

 「あ、ああ、裕香の知り合いが日本から来るんだったよね、ねえ、もしかして、それって裕香の・・・」

 「違うよ、全然、日本から遊びに来るのはね、子供、子供・・・子供だよ」

 小学生の裕香が「子供、子供」と口にする事に、なんの違和感を感じる事のないスコット
 スコットの心の中ではすでに、裕香は大人の女なのである。 

 スコットが

 「ゆう、裕香、今度は、今度は、抱いてくれる?」

 「んー、考えとくよ、でもスコットは可愛いから、裕香が抱きたくなったらまた可愛がってあげるから
  でもその時は頑張らないと駄目だよ、そうしないともう本当に抱いてあげないよ、小学生の裕香に直ぐに
  いかされちゃうなんて、恥ずかしくないの、裕香の事を一度も満足させられないなんて
  大人の癖に情けないよ、スコット・・・」

 裕香はそう言うとやさしく微笑み、スコットに背を向け部屋の扉を明け部屋へと入っていった。
 

 部屋へ入った裕香はベットサイドに座ると机の上に飾られている写真に視線を移す。
 そこには兄であり恋人である可愛い龍一を後ろから抱きしめている裕香の二人の姿が映し出されている。

 「龍一、裕香が本当に愛してるのは、龍一だけだからね、ほんとにほんとだよ・・・」

 ぽつりと呟く裕香、裕香の右手がジーパンごしに自分の股間に近ずいて行く・・・。

 「いけない、明日早いんだった、早く寝なきゃ」

 龍一の写真を見ながら裕香が再び呟く

 「龍一、ごめんね、でもさーしょうがないんだよ、ちびぱぱが毎日毎日メールしてきてさー
  裕香に抱いて欲しいって、電話でも泣きながらそう言うんだー、それでさー
  裕香ね、ちびぱぱが可愛そうになっちゃって、今丁度、学校休みだしトレーニングも明日から5日間
  休みだよって1ヶ月前にメールで教えたら、ちびぱぱアメリカに来るって言うんだー、しょうがないから明日から3日間
  施設の別荘へ行く事にしたんだー、でもさー、ほんとに裕香の好きなのは龍一だけだからね・・・
  明日来るのが龍一だったら、もっと楽しいのになー、でもあと3ヶ月で会えるんだよね、いっぱいいっぱい龍一の事
  可愛がってあげられるんだよね・・・」

 裕香の指がジーパンのファスナーを下げて行く・・・

 長い指がそこへと滑り込む・・・

 その夜、明日早起きをしなければならない事など忘れてしまう程、裕香の夜は長く続いた・・・。

              ◇◇◇
 
 
 成田空港を飛び立って1時間ドリンクサービスである、健司は普段口にする事の無いビールを注文した。
 すると大柄な白人の女性乗務員は健司の身体と顔を見て躊躇した、明らかに健司を大人とは見ていない
 エプロンのポケットから、なにやら紙を取り出すと健司の座席番号を確認する。
 その紙には多分、健司の年齢などのデータが記載されているのであろう。
 乗務員は怪訝な顔をしながら、それでも笑顔を絶やさずに健司にビールを差し出した。
 健司もこんな事には慣れっこになっている、30歳を過ぎても尚、小学生に見られてしまう身体と
 童顔な顔つき、普段の生活のなかでもこの様な体験は日常茶飯事の事である。
 街を歩いていて、小学生に為口で道を聞かれた事もある程である

 ビールのプルトリップを開け、プラスッチックのカップにビールを注ぐと必要以上に多くの泡がたつ
 こぼさない様にと慌てて口をつけ泡だけを飲み干す健司、そして改めてビールを一口、口の中へ流し込むと
 ビールの苦味が口の中一杯に広がる。
 小さな身体だからとか、体質的にあまりアルコールが合ってないとか、いろいろな原因があるのだろうが
 健司は普段アルコールを口にする事は滅多に無い。
 しかし、今は別である、あと11時間程で「裕香」に会えるのである。
 健司は裕香がアメリカに旅立ってからというもの、何時も何時も裕香の事が頭から離れる事がなかった。
 裕香に優しく抱かれ、可愛がってもらっていたあの時の事が何時も何時も頭の中を駆け巡るのである。
 自分の息子の同級生である裕香、そんな裕香に自分は本当の意味の男としての喜びを教えられた。
 息子が出来るきっかけとなった出来事はたった1回の事で酔って意識がない時の出来事である。
 健司にとって本当の意味で童貞を奪われたのは健司の母ではなく、小学生の裕香であった。
 娘でも可笑しくない程の年齢の小学生の裕香に、大人である健司が男にされたのである。
 
 そんな裕香と会える・・・

 「裕香ちゃん・・・」 

 健司は裕香の顔を頭の中で想い浮かべる度に自分の股間の小さな物が激しく反応してしまうことに動揺する。
 ビールでも飲んで寝てしまおう、そう考えてビールを注文したのである。

 健司の顔が直ぐに赤く染まっていく、ビールが功を奏したのであろう健司はそれから機内食をとる事なく
 眠り続けた・・・。

        ◇◇◇

 朝の国際空港、閑散とした空港ロビーに裕香の姿がある。       
 到着ロビーのゲート前に立つ裕香の203cmの長身の身体は一際目立っている。
 日本人と比べアメリカ人の平均身長は遥かに高い、しかしアメリカといえど203cmの女性は愚か男性でも滅多に
 見る事はない。
 裕香と同じようにゲート前で待っている人々の殆どが、裕香の肩口までしか身長が届いていない。
 成田からの飛行機はとっくに到着しているはずなのに、健司はなかなかゲートから姿を表さない
 裕香はゲートを見渡せる所にあるソファーに向かい腰を下ろす。
 ブルーのTシャツを高く高く盛り上げる裕香の大きな胸が「ゆさゆさ」と柔らかく揺れる。
 ブラックジーンズをスマートに履きこなす裕香の長い足は、座るとなお更目立つ事になる
 長い足を組みゲートを見つめる裕香、5分位経った頃ようやくゲートから健司が現れる。
 相変わらずの小さな身体の健司、荷物を積んだカートをその華奢な身体で重そうに押している。
 裕香はソファーに座りながら健司に声をかける事なく遠くから健司を見つめている。
 辺りをきょろきょろと見回す健司の視線が裕香を捕らえる、裕香と視線がぶつかった健司の顔がみるみる赤く染まって行くのが
 遠く裕香の所からでも見て取れる。

 裕香が手で「おいでおいで」とポーズをとると健司はカートを押しながら裕香の方に近ずいてくる。
 恥ずかしそうに裕香の直ぐ側へ来た健司に裕香が

 「ちびぱぱ、相変わらず可愛いままだね、アメリカまで良く来たね、ほらおいで」

 裕香が組んでいた足を解くと両足を開き、健司に自分の足の間に来るように即した。
 すると健司の身体は裕香の言葉に自然に反応する。
 健司が裕香の足の間に立つが、座っている裕香よりも健司の方が未だに小さい。
 裕香は健司の尻に右手を当て健司の身体を更に自分の方に近ずけ 
 
 「久しぶりだね、ちびぱぱ、ほんと相変わらず可愛い身体のままだね、でも当たり前だよね
  ちびぱぱはもうとっくに大人なんだから、もう大きくならないんだよね、小さいままなんだよね」

 「さー、良く来たねー、久しぶりにキスしよかー、ほら」

 裕香が健司の唇に自分の唇を近ずけようとした瞬間、辺りを見回し

 「あ、いっけなーい、だめだよね、こんな所でこんなに大きな裕香と、チビパパみたいな小さな身体の子が
  大人のキスしたら周りの人達ビックリしちゃうよね、変に思われるよね大人と子供がキスしたらさー」

 裕香が言う大人とは勿論健司ではなく裕香自身なのであろう、しかし誰から見ても裕香が大人で健司は
 子供にしか見えないのは事実である。

 裕香は完全に健司を年下扱いしている、その表れが健司の事を「小さな身体の子」などと自然と口から
 出ている事で理解出来る、健司の心の中では不思議な感覚が沸き起こる。

 「さー、ちびぱぱ、どこか人のいない所行こうね・・・」
 
 裕香は健司が自分の足の間に立っているのに構わず立ち上がりだす、裕香の大きな身体が健司の直ぐ前で
 どんどんと高く上がっていく、裕香の大きく柔らかい胸が健司の胸にぶつかると健司の身体がその衝撃で
 2歩3歩と後ろへ下がってしまった、裕香が完全に立ち上がった時、健司は裕香の身長が日本にいた頃より
 更に大きくなっている事に気ずかされた。

 「ちびぱぱ、裕香ねまた身長伸びちゃったんだよ、遂に2m超えちゃって203cmになったんだよ
    でもねそろそろ止まるってデータが出たみたいで、もうあんまり伸びないらしいけどね
  ほら、ちびぱぱとこんなに背の高さが違うんだね・・・」

 裕香が健司に一歩近ずく、健司は遥かに裕香を見上げる裕香は日本にいる頃より更に高い位置から
 健司を見下ろしている、裕香の「ゆさゆさ」と大きく揺れる胸のボリュームも更に増した様だ

 「ほら、ちびぱぱのおでこが裕香のお臍位の高さしかないよー、ちいちゃいねー、ちびぱぱ・・・」

 健司を見降ろし健司に自分の大きな身体を見せ付ける様にする裕香、裕香は健司が押してきたカートから
 健司のバックパックを取り出す。

 健司が

 「あ、裕香ちゃん、僕が持つから・・・」

 その言葉を遮る様に

 「いいよ、ちびぱぱ、無理しないで、さっきカート重そうに押してたじゃない、裕香の方が全然力があるんだから
  裕香が持って行ってあげるよ、このバック15kg位あるでしょチビパパには重いんじゃない、裕香全然余裕だから
  大丈夫だよ・・・でもチビパパ用だから肩に掛けるベルトが裕香には短すぎて両肩に背負えないね
  後でベルトを伸ばしとかないと駄目だね」

 裕香は余裕の表情で片手で健司のリュックを右肩に担ぎ上げてしまった。

 確かに健司には重すぎるのある、健司は出発前に家でバックパックを背負ってみたが、その重さの為に2歩3歩と歩くと
 足がもつれてしまう状態であった、仕方なく宅配便で空港の手荷物預かりまで送る事にした程だった
 チェックインの時はカートが使えなかったが警備員が健司を小学生と勘違いしてチェックインカウンターまで
 運んでくれたのである、したがって健司はアメリカに着いてをカートに乗せる時だけバックパックを
 手にしただけなのである、その時も重くて健司には大変な作業であった。

 軽々とバックパックを右肩だけで担いでしまっている裕香を見上げ、何も言葉が出てこない健司
 余裕の表情で裕香がニッコリと微笑むと

 「さあ、こっちおいで、ちびぱぱ」

 自分の横に来るように即す。
 裕香が大きなストライドで歩き出すと健司は裕香の横に並んで一緒に歩き出す。
 しかし裕香と健司では足の長さが全然違う為、健司は小走りの様にならざるおえない。
 そんな健司に気を使ったのか裕香の歩調がそのペースを落とす。

 暫く歩いた後、人気のないロビーで突然裕香が止まるとそこは女子トイレの前であった
 裕香はおもむろに健司のリュックを下に降ろすと

 「ちびぱぱ、おいで・・・」

 辺りを見回すと人がいない事を確認して健司の腰に長い右腕を巻きつけ、軽々と健司を抱き上げる
 
 「ゆ、裕香ちゃん・・・」 焦る健司

 すると裕香は健司を抱いたまま女子トイレの中へと入って行ってしまった。

 「あ、裕香ちゃん、駄目だよ・・・」

 「大丈夫、だれもいないよ、きっと・・・」

 裕香のその言葉どうり中には人影は見当たらない、裕香は健司を抱いたままで一番奥の便座へと入り
 健司をトイレの蓋の上に立たせ、ドアを閉めロックを掛けた。

 「ほら、これでキス出来るでしょ、でもさー、ちびぱぱがトイレの蓋の上に立っても、裕香よりちっちゃいんだね
  可愛いよ、ちびちゃん、ほら、おいで・・・キスしてあげるよ、可愛いちびちゃん」

 裕香は唇で健司を誘う

 裕香との久々のキスに顔を赤らめる健司、裕香にこうしてもらう事を健司はどんなに思い続けた事か
 しかし、いざこうなるとやはり健司は臆病になる

 「ほら、早くおいで、ほら、背伸びして、ちびぱぱ、そのままじゃまだまだ裕香に届かないよ・・・」

 健司は一生懸命背伸びをする、小学生の裕香に対して自分はトイレの蓋の上に立たされていても
 背伸びしないと裕香とキスする事が出来ないのである。
 
 裕香の頭はトイレの扉の高さより高く、外からも見えてしまう様な状態である
 此処に入る時も裕香は、だいぶ屈んで頭を下げて入って来た程である。
 改めてそんな裕香の大きさを認識した健司である、裕香の唇が降りてきて健司の唇を吸い尽くす
 裕香の舌が健司の口の中で暴れている、健司は日本にいた頃と同様にただただ裕香にされるがままの状態である
 裕香の大きく柔らかい右胸がTシャツごしに健司の胸に潰れている、しっかりとブラジャーを着けている裕香の胸であるが
 その堪らない柔らかさが健司の胸に伝わる、健司の華奢な胸板は裕香の潰れた右胸だけで覆われてしまう程に面積は小さい。

 裕香の大きな手のひらが健司のお尻や背中を愛撫する、心地よい快感に健司は堪らないものがこみ上げてくる
 裕香にこうされる事をどんなに望んでいたか、毎日毎日裕香を思いながら健司は自分で自分を慰めていた
 しかし今は違う、健司は裕香によって堪らない快感の中へと導かれているのである。

 しかしその快感は長くは続かなかった。
 裕香の唇が健司の唇から離される、お互いの口からは幾重にも唾液の糸が引かれる。

 「可愛いよ、ちびぱぱ、もっとしてたいけどバスがあと20分で出発しちゃうからさー、このバスのがすと
  1時間以上待たなきゃならないからさー、あとでたっぷり可愛がってあげるからね」

 再び裕香が

 「その前に、ちょっとだけね、此処はどうなってるかなー」

 裕香の大きな手が健司の股間を弄る、手というよりも裕香の指先だけで充分に弄ぶ事が出来てしまう
 裕香の長い人差し指と中指が健司のジーパンのファスナーの上から
 健司の小さな物を的確に捉える。

 「あ、だ、だめ、裕香ちゃん・・・」 健司が叫ぶ様に裕香を見上げる。

 「ほら、チビパパのちっちゃくて可愛いのが、こんなになってるよ、ちいちゃいけどジーパンの上からでも判る位だよ
  こんなにちいちゃくても立っちゃうんだよね、小学生の低学年の子みたいな小さなおちんちんなのにね
  でも、ちいちゃいおちんちんも裕香好きだよ、時間がないから今は此処までだけど、あとでたっぷり可愛がってあげるからね
  それとも、ちびぱぱ、今此処で可愛がってあげようか・・・」

 「だ、だめ・・・あー」 快感の中、健司が叫ぶ様に言う

 「冗談、冗談、裕香の身体じゃあ此処は狭すぎるからね、さー、早くバス停まで行かなきゃねー」

 裕香は健司の股間から手を離した。
 そして驚いた事に裕香はそこから出る前にちょっとだけ背伸びをすると、人がいない事を確認した。
 裕香の背の高さに再び唖然する健司である、ドアのロックを外すと裕香は健司を蓋の上から降ろす。

 トイレから出る時、健司は誰かに見られていないか心配でたまらなかった。
 裕香の後から、裕香の大きな身体に隠れるかの様にトイレから出た健司、裕香は再び健司のリュックを
 軽々と背負い歩き出す、健司を振り返り

 「ほら、早くいくよ、ちびぱぱ、あ、まずいよね」
 
 裕香は何かに気ずいたかのように健司に近寄り、腰をだいぶ屈めながら健司の耳元で

 「ちびぱぱ、って呼ぶのまずいよね、パパっていう響きはアメリカ人でも判っちゃうからさー
  こんな大きな裕香が、こんなちっちゃな子をパパなんて読んでたら可笑しいもんね
  外にいる時は、ちびちゃん、って呼ぶことにするからね、ちびちゃんだったらアメリカ人の人達には
  何言ってるか判らないからね、それとも、ちびちゃんって呼ばれるのやかなー、どう、ちびぱぱ・・・」

 裕香は屈めていた腰を元に戻す、裕香の顔が高く高く上がって行く、裕香が健司を見下ろし再び

 「大人なのに小学生の裕香に、ちびちゃんなんて呼ばれるのやっぱ嫌かなー、でもこんなに裕香の方が大きくて
  ちびぱぱは大人なのにこんなに小さいんだから、ちびちゃんでも可笑しくはないよね、どうなの
  ちびちゃんって呼ばれるの嫌」

 健司はそう呼ばれる事に嫌悪感は抱いていない、むしろ裕香にそう呼ばれる事が一種の快感の様な感じすらする。
 遥かに年下の小学生の裕香に見下ろされながら、そう呼ばれる度に心の奥底から不思議な感覚がこみ上げてくる。
 しかしやはり恥ずかしくて、言葉として自分の口からはとても出せないのが現状である。

 しかし裕香が再び

 「ちびちゃんでいいの・・・」 優しく問いただされると

 健司は素直に頷いた。

 「そう、じゃあ行くよ、ちびちゃん・・・」

 裕香は再び歩き出した、健司は裕香の後姿を見つめ裕香の後に続く、軽々と15kgもあるバックを右肩に下げ歩く裕香
 なんて広い肩幅なのであろう、完全に担ぎきれない健司のバックパックのベルトがとても窮屈そうに見えてしまう。
 そしてまた裕香の形の良いお尻は、裕香の体からするとバランスの取れた物であるが健司の華奢な尻と比べると
 大人と子供いやそれ以上のボリュームの差が感じられる、優に小さな健司の尻の倍の大きさがある。
 そこから伸びる裕香の太股は、健司のウエストの太さを完全に凌駕してしまっている。
 すらーっとした長い足、そして地面をしっかりと捉えている大きな靴、自分の22.5cmの靴と比べると
 裕香のバスケットシューズは10cmは大きいのではないかと感じさせられる程でる。

 自動ドアを抜けるとそこはバスとタクシーの乗降口であった。
 裕香はバスの胴体下の荷物置場に健司のリュックを滑り込ませると健司の肩に手をあて
 健司をエスコートする様にバスへと乗り込む、無言で運転手に10ドル紙幣を3枚渡した裕香
 運転手も二人に視線を向け無言でそれを受け取る。

 「さあ、ちびちゃん、一番奥に行こう・・・」

 裕香がバスの後部座席の方に歩き出す、その裕香の後姿を見て健司はびっくりする。
 裕香は屈みながら歩いているのである、そう裕香の頭は普通に立つとアメリカの大きなバスでも
 頭が天井に届いてしまうのである。
 バスの中には他に乗客の姿はなかった。
 先に、一番後ろの奥のシートに健司を座らせると裕香は天井に両方の手の平をべったりとくっつけ
 頭が天井にぶつからない様に首を曲げて健司に自分の大きさを誇示するかの様に、健司を見下ろして微笑む。
 裕香が健司の横に座るとシートが大きく沈む、健司の小さな身体の横に裕香の大きな身体が密着する様に接する。

 「ゆう、裕香ちゃん、バスのお金・・・」

 「いいよ、これは裕香が出すよ・・・」

 「だ、駄目だよ、そんなの・・」

 「良いってちびちゃん、ちびちゃん子供料金で安いんだから、このバスね大人は20ドル子供は10ドルなの
  今、裕香30ドル払ってお釣り無かったでしょ運転手さんはちびちゃんの事を完全に子供だと思ったんだよね
  逆に裕香の事は完全に大人だと思ったと思うよ、裕香が本当は10ドルなんだけど裕香が小学生だって
  説明するのめんどくさいから、それに本当に二人で30ドルなんだもんね・・・
  ちびちゃんは大人だけど子供料金で大丈夫で、裕香は小学生だけど大人料金取られちゃうなんて、なんか可笑しいね」

 健司の顔が真っ赤に染まる。
 
 健司は財布から30ドルを出すと裕香に差し出した。
 
 「いいよ、ちびちゃん、んー、じゃ、ちびちゃんの分だけ、10ドルもらうね」

 10ドル札を受け取る裕香。
 
 「さあ、ここから街まで2時間、そこでバスの乗り換えをして目的地までまた1時間だからね
  ほら見て、裕香の体ねアメリカのバスでも窮屈な位大きくなっちゃって、だからバスってあんまり乗りたくないんだよねー
  さっき見たでしょ、バスの中じゃ裕香が普通に立つと頭が天井にぶつかっちゃうんだよ、ちびちゃん見たいに小さいと
  楽でいいねー、あれー、ちびちゃん足が下に着いてないじゃない・・・」

 確かにそうであった、裕香の膝は前のシートにピッタリと着いてしまっていて勿論バスの床に足は着いていて
 膝の裏はシートに接する事無く高く上がっている、その裕香の姿勢は本当に窮屈そうに見える。
 それに引き換え健司の足は床に付く事無くブラブラと揺れている、そして膝と前のシートの間には沢山のスペースがある。

 すると裕香は健司の太股の横に自分の太股を並べる様に密着させる。

 「わー、日本にいる時からそうだったけど、ちびちゃんの太股、裕香の太股の半分も無いんだよねー
  今日から久しぶりに裕香、可愛い体の子抱けるんだねー、日本でちびちゃんの事、何回か抱いて可愛がってあげたけど
  ちびちゃんを抱いた後、裕香は家に帰らなきゃいけなくて、一緒に朝まで過した事一回だけしか無かったもんね
  今回は3日も同じ部屋で一緒に寝るんだから、たっぷり抱いてあげるからね、ちびちゃん・・・」

 裕香はそう言うと健司の太股をジーパンの上から自分の大きな右手でわしずかみするように握って見せた。

 「ほら、手で簡単に握れちゃうよ、細すぎだよ、ちびちゃんの太股、でもこんな可愛い体なんだもんねちびちゃんは
  さっきトイレでちびちゃんのお尻と背中触ったけどさー、やっぱちいちゃくて可愛いもんね・・・
  でもやっぱ、此処が一番、可愛いよね」

 裕香は健司の太股を握る手を離すと健司の股間を軽く指で摩った。

 そして裕香は健司の肩を抱く、抱くと言っても健司の頭は座った状態で裕香の脇の下にすっぽりと収まってしまう高さにある。
 二人の身長の差と尻のボリュームの差がそうさせるのであろう。
 裕香は右腕で健司の身体を包み込む様にすると、自分の身体へ健司を簡単に引寄せる、健司の顔には自然と裕香の柔らかい
 右胸が接する。
 その堪らない感覚と裕香の身体から発せられる心地よい香り、そして時差ボケの為であろうか次第に健司の瞼が閉じていく。

 「いいよ、ちびちゃん、着いたら起こしてあげるから、ずっとこうしていてあげるから、眠ってな」

 遠くの方から裕香の声が聞こえて来る様な気がした・・・
 睡魔の中、裕香に顎を摘まれている感覚が判る、その指の力で健司は上を向かされている

 「可愛いよ・・・早く抱きたい・・・」

 遥かに上の方から、そう聞こえた様な気がした健司は心地よい眠りに落ちていった

             ◇◇◇

 「ちびちゃん、着いたよ・・・」

  そんな裕香の声と、大きな裕香の手に優しく揺り動かされて健司は目覚めた。
 空港でバスに乗って直ぐに深い眠りに落ちてしまった健司、今まで一度も起きる事なく眠っていた様である。
 バスは既に止まっていて、数少ない乗客達が次々に降りて行く。

 「さあ、ちびちゃん、降りるよ、でも乗り換えだからね、もう乗り換えのバス着いてるから、早く行くよ」

 屈みながら頭をバスの天井にぶつけない様に歩く裕香の後に健司も続く、バスを降りた裕香が健司の荷物を
 右肩に担ぎ、自分の小さなバッグを左手で持つ、少し離れた所に止まっているバスに向かって歩き出す裕香が
 振り返り

 「ちびちゃん、あのバスだよ、ほら、ついておいで・・・」

 大きなストライドで歩く裕香に追いつく為、健司は小走りで裕香の後を追う。

 裕香が健司の荷物をバスの荷物置場に滑り込ませると、健司が裕香を見上げ

 「ゆ、裕香ちゃん、これ、これ裕香ちゃんが持ってて欲しいんだけど・・・」

 財布を裕香に差し出す健司、すると裕香が

 「え、なんで、ちびちゃん、あー、そうか、可笑しいもんね・・・、こんな小さなちびちゃんがお金払って
  こんな大きな裕香がそれを見てるだけなんて、裕香とちびちゃんの事を知らない人達がみたら
  大人が見てるだけで、子供がお金を払ってる様に見えちゃうもんね、わかった、じゃ、裕香がこれ預かるからね
  ちびちゃんのお財布から、裕香が払っていいんだね・・・」

 健司は頷く。

 「さあ、じゃあ行こう・・・」  

 バスの入口へ向かう裕香、二人がバスに入ると愛想の良い運転手がニコニコと微笑んでいる。

 裕香が

 「ショッピングモールまで、大人1枚、子供1枚お願いします」 流暢な英語で話す。

 大学時代、英語の単位を数単位取っていた健司にも裕香の話した事は理解出来た。

 再び健司を窓側の席に座らせた裕香、長い足は通路へと出している、相当窮屈な様だ。

 裕香が健司の肩に腕を廻し裕香の長い足に見とれている健司に

 「ねえ、ちびちゃん、上見てごらんよ・・・」 同時に裕香に顎を摘まれ上を向かされる。

 「ちびちゃんさー、さっきバスの中で眠りながら寝言で、裕香ちゃん、なんて言ってたよ、裕香に抱かれてる
  時みたいな可愛い声だしてたけど、裕香の夢でも見てたの、言ってごらん・・・」

 「・・・」

 「どうなの言ってごらんよ、ちびちゃん・・・」

 顔を真っ赤にさせながら健司が

 「み、見てました、裕香ちゃんに抱かれる夢を、ずーっと、ずーっと、日本でも、ずーっと・・・見てました・・・」

 裕香を見上げる健司の瞳に涙が溢れ出す。

 「そう、裕香嬉しいよ、ほら、ちびちゃん、泣かないの、大人なんだから・・・小学生の裕香に
  こんな涙見せちゃって恥ずかしくないの、もう・・・ちびちゃんは裕香のパパでもおかしくない位の
  歳なんだよー・・・ほらー、泣かないの、パパ・・・」

 裕香に「パパ」などと呼ばれて、健司の心の中で何時もと違った不思議な感情が芽生え、健司の瞳には更に涙が溢れる。

 裕香が健司の顔を自分の右胸に抱き寄せる

 「裕香さん・・・」 健司が小さく呟く。 

 バスが走り出すと裕香が

 「ちびちゃん、あと1時間だから寝ていいよ、着いたらショッピングセンターで買い物して
  そこから、別荘まで30分歩くから今のうちに寝ておきな、裕香がまた起こしてあげるから」

 裕香が優しく健司の髪の毛を弄る、その快感と柔らかい裕香の胸の感触に再び健司の意識がとうのいて行く。

          ◇◇◇

 それは、アメリカへ初めて来た健司には信じられない様な大きさだった。
 目の前に何棟ものビルが建ち並ぶその施設全てが1つのショッピングセンターなのである
 とても1日では見て回れない程の大きさであった。

 裕香は何度も此処へ訪れている様でなっれこの様である。
 近くの建物に入ると健司のバックパックを手荷物預かり所へ預けて健司を連れて中へと入って行く。

 近くにある長い長いエスカレータに来ると

 「さあ、乗ってちびちゃん・・・」

 健司を先に乗せ、一段低い所に裕香が乗る、健司の身体が先に上に上がって行き、続いて裕香の身体が後に続く
 
 「ほら、ちびちゃん、1段裕香が下に乗ってもちびちゃんの顔、裕香の胸の高さしかないよ」

  裕香は後ろから健司の身体に自分の身体を密着させると、裕香の柔らかい胸が健司の頭の上に乗っかってしまう。
 
 「ほら、こんななっちゃうよ・・・」

 裕香が身体を揺らすと健司の頭の上で裕香の胸が揺れる。
 健司は下りのエスカレータに乗客の姿が無いか、はらはらしながら見つめている。
 長い長いエスカレータはまだ3分の1しか進んでいない。
 

 裕香の股間の辺りが健司の背中へぴったりと吸い付く様に宛がわれる、次の瞬間、裕香が

 「ほら」

 言葉と同時に股間で健司の背中を突く様に弾くと、健司の身体はその力だけで前のめりによろめく
 健司が体勢を元に戻すと、再び裕香が

 「ほーら」 言いながら同じ事を繰り返す。

 「ちびちゃん、やせっぽちだから、裕香の此処だけの力でこんなになっちゃうんだねー」

 「ほら」 裕香が再び股間で健司の背中を弾く、やはり健司は前によろめいてしまう。

 「全然力使ってないのに、これでもだいぶ手加減してあげてるのに、やっぱり身体の大きさが違いすぎるんだね」

 裕香は振り返ると、後に続く人影が無い事を確認して、健司の背中に自分の股間を密着させる
 そして、健司をからかう様に腰をグラインドさせ自分の股間を健司の背中全体へ擦り付ける様にする

 「ちびちゃん、日本でもこうしてちびちゃんの可愛い身体で、裕香気持ち良くなってたんだよね
  ちびちゃんのちっちゃいおちんちんが裕香の中に入ってる時より、ちびちゃんの可愛い身体でこうしてる方が
  裕香は何倍も気持ちいいんだよ・・・ちびちゃんの事はもちろん可愛がってあげるけど、裕香も少しは
  気持ちいい事したいからね、痛くしないから、頑張ってね・・・でも裕香が1段下にいるのにちびちゃんの背中に
  ここが当たるって事は、二人が普通に立ってると、もうちびちゃんが背伸びしないと、ちびちゃんの胸は
  裕香の此処に届かなくなっちゃったんだねー、203cmかー、ちびちゃんと裕香じゃあもう60cm位
  身長の差があるんだもんねー、ちびちゃんはもう裕香のお臍にだって背伸びしないとキス出来ないんだよねー
  ほんとチビだね・・・」

 その時、下りのエスカレータに人影が現れた、裕香はその瞬間に腰の動きは止めたがピッタリと健司の背中に
 密着させている股間は離そうとはしない。

 エスカレータが終点を迎えると健司と裕香の身長差が元へと戻る、裕香は真上から健司を見下ろし

 「ちびちゃん、ちょっと予約してある物があるから、おいで・・・」

 裕香が歩き始める、このフロアはスポーツ用品のコーナーであるらしく有名なメーカーの商品が立ち並ぶ
 裕香が歩くのを止め店の前に着くと健司を見下ろし

 「ここね、アメリカのプロバスケチームの公認のスポーツグッズのお店なんだよ」

 店の中に入る裕香、後に続く健司

 「ちびちゃん、ちょっとあそこの椅子に座って待ってて・・・すぐ行くから」

 裕香は店内の隅にある3脚並んだ椅子を指し示す。
 健司は素直にそれに従い椅子の方へと歩き出す、裕香がフロントの方へ歩いていくと白人の男性店員がフロントごしに
 裕香を見上げ微笑む、その様子を見ていた健司、裕香を見上げる店員は180cmを超える身長である
 健司から見れば大柄な男なのであるが、その男性は裕香の顎までしか身長が届く事が無く裕香はその男を見下ろし会話をしている
 男性が頷きフロントの奥へ消えると裕香は振り返り健司を見てニッコリと微笑む、そして直ぐに男性が現れると
 男性は大きな箱とその上に乗る小さな箱を同時に裕香に手渡す、裕香は箱を受け取ると直ぐに振り返り健司の方へと歩いてくる。
 健司の横にピッタリと接する様に座る裕香、健司の足は地面につく事は無くブラブラと揺れているが
 裕香の足はしっかりと地面を捉えていてだいぶ余裕があり膝が大きく曲がってしまっている。
 そして二人の太股がぴったりと接しているのだが健司の太股は裕香の太股に比べると余りにも貧弱で
 裕香の太股の半分の高さもないのである。

 「さー、ちびちゃん、これね今年の新しいモデルのシューズなんだよ、ちびちゃんのも予約しといたからさー
  確かちびちゃん22.5cmだったよね、大人だからもう大きくなる事ないでしょ、アメリカはインチだから
  22.5cmと同じインチの奴、頼んどいたからね」

 裕香は小さな箱を開け、中から小さな靴を取り出すと

 「わー、ちっちゃい、可愛い靴、ほらー、手の平サイズだよ、この靴」

 裕香が自分の手の平に靴を乗せると、本当に靴が手のひらに乗ってしまい尚も裕香の指は靴からはみ出して
 しまっている。
 健司の足元に小さな靴を置くと裕香は大きい箱を開け始める、箱の中から靴を取り出し直ぐに小さな靴に大きな靴を並べると

 「わー、こんなに大きさが違うんだね、裕香さー、身長が伸びるのはなんとも思わないけど足が大きくなるの
  ちょっとやなんだよねー、裕香の足ね32.5cmもあるんだよ、ちびちゃんの足より10cmも大きいんだよね
  施設のトレーナーの人は203cmも身長があるんだから32.5cmなんて気にする事はないって言うけど
  ちょっと気にしてるんだよねー、あー、でもこんなに大きさが違うなんて・・・」

 健司もその大きさの違いに改めて愕然とすると同時に恥ずかしさも覚える。

 「さーちびちゃん、履いてみな、あ、そうだ、その前に裕香の靴、履いて見せてよ・・・」

 健司の履いている靴紐を、あっという間に裕香が解き健司から靴を脱がせる、そして健司の足に裕香の靴を履かせると
 当たり前の話だが、ぶかぶかで靴の役目を決して果たせない事が判る。

 「可愛いー、子供が大人の靴、履いてるみたいだね、可笑しいね」

 暫くして、健司は裕香が予約した靴を履き終えた、それを見ていた裕香が自分の靴を脱ぐと
 裕香の大きな足が現れる

 「さあ、裕香も履いてみよう・・・アメリカだとね裕香の足に合う大きな靴や大きなサイズの服が結構簡単に手に入るんだー
  日本にいる時は大変だったんだよー、ほんとに・・・」

 健司はその大きな靴をみて改めて唖然としている、しかし裕香がその靴に足を差し入れると、ピッタリとフィットして
 しまっている事に驚きは隠せない、裕香が

 「あれー、ちょっと小さいかなー、でも履いてるうちに慣れてくるよね、きっと・・・」

 そう言うと裕香が健司の小さな靴の横に、自分の靴を並べる様に隣に添える。

 「わー、裕香、ちょっとショックだなー、こんな大きさが違うなんて、ちびちゃん、こんな手の平サイズの小さな靴
  履けちゃうんだね、裕香がちびちゃんの靴踏んだら上から見ると絶対見えなくなっちゃうよ
  ほんとショック・・・」

 ショックなのは健司も同じである、まざまざと大きさの違いを見せ付けられた健司、恥ずかしくて恥ずかしくて
 ただただ顔を赤らめるしかなかった。

 シューズは裕香の施設の経費で落ちるとの事で、裕香はサインをして2足の靴は持ち帰る事になった
 かさばらない様にと箱は店で処分してもらう事にした裕香、大きめのビニール袋をもらうと店員と健司の前で
 裕香は健司の靴をそれぞれ自分の靴の中に入れてしまった、健司の靴は裕香の靴の中にすっぽりと収まってしまう
 何事も無かったかの様にビニールの中に靴を入れる裕香

 「これならかさばらないね、ちびちゃん・・・」

 裕香は店員に礼を言い、二人は店を後にした。

          ◇◇◇
 
 その後二人は隣の建物に食料品の買い物に出かけた。
 生もの以外の食料品は全て別荘に用意されている、品物が無くなると近くに住む管理人が用意する事になっている
 二人はステーキ用の肉やウインナー、卵、そしてビール等を買っただけだった、預けておいた健司のバックパックを
 荷物預かり所から受け取り表に出る、すると裕香が健司を見下ろし

 「ちびちゃん、時差ボケで疲れてるでしょ、さっきバスの中で言ったけど別荘まで歩いても30分で行けるんだけどさー
  途中長い坂とかあるから、ちびちゃん体力無いし、時差ぼけで可愛そうだから、タクシーで行こうね・・・」

 タクシー乗り場に向かう二人、殆どの荷物は裕香が持ったそれでも裕香は余裕の表情である。
 健司は先程購入した裕香の靴と、その中に入っている自分の靴の入っているビニールだけを持つように
 裕香に指示され、それに素直にしたがった。
 
 タクシーで別荘へと向かう途中、美しい森を抜け牧場を抜け10分程で別荘へと到着した
 いくつも同じ建物が並ぶ別荘地、しかしその全てが裕香が所属する施設の持ち物である。

 タクシーを降りると裕香が

 「ちびちゃん、このカードが建物の電子ロックのカギになってるからさー、先に別荘に入ってて
  同じ建物が10個並んでるけど、家の玄関の所に「10」って標識のあるのが、二人で泊まる所だから直ぐ判るよ
  裕香ね、おとといこの施設利用した人に先に車で荷物運んでもらってね、管理人さんに預かってもらってるから
  取りに行って直ぐ後から行くからね、心配する事ないよ、今日はここの施設に泊まるの裕香とちびちゃんだけだからさー
  じゃあ、先行っててね・・・」

 裕香は健司に背を向け歩き出す。
 健司も裕香に指し示された方に歩いて行く、「10」と書かれた家の前についた健司
 玄関のカギは裕香に言われた様な電子ロック式になっている。

 健司が裕香から渡されたカードを差し込もうとカードに目をやると、それは裕香のIDカードも兼ねている様で
 裕香の顔の写真が写っている、そしてその下に裕香の誕生日が表示されている。

 それを見た健司

 裕香の誕生した年、本当に信じられない事だがそれは今からほんの10年ちょっと前の事なのである。
 203cmの身長、ボリュームのある身体、大人顔負けのSEX経験、どれもこれも健司を遥かに凌駕してしまっている裕香
 その裕香が生まれた年に既に健司は成人していた、大人であったのだ、裕香が生まれた時に既に20歳を過ぎていた健司
 それから10年ちょっとが経ち、二人が出会った、裕香は小学生であるが大人である健司より遥かに大きな肉体の持ち主で
 大人の女性を感じさせた、それに引き換え健司は女性との経験は1度だけである、酔っていて殆ど覚えていないが
 健司はただただベットに寝かされていた事しか覚えしかない。
 そんな健司の本当の意味での童貞を奪ったのが他でもない裕香であった。
 小学生の裕香に健司はやさしく抱かれて男にしてもらったのである。
 そえからも数回、経験豊かな小学生の裕香によって大人である健司は抱かれ可愛がられたのである。

 健司の華奢な身体を軽々と片手で抱き上げてしまう裕香、しかし健司はどんなに頑張った所で
 裕香の身体をほんの少しも地面から持ち上げる事さえ出来ない。
 そして健司のウエストは裕香の片方の太股よりも細く華奢な身体である。
 裕香に抱かれる時、健司はその快感にほんの一瞬で果ててしまうが、裕香は全然余裕で健司の股間の小さな物では
 とても快感を感じてもらえる事は出来ないのが現実である。

 裕香が健司の小さな身体と交わっている時に、唯一満足してもらえる事は健司が一生懸命裕香にしがみ付き
 抱きついている時に、裕香の股間が健司の胸に擦られる、その時だけは裕香が多少なりとも快感を感じて
 くれている時だと理解している、しかし更に背が高くなった裕香、先程も裕香に言われたが、もうその行為すら
 健司が背伸びをしないと行えない事となってしまった。

 完全に二人の間では「大人と子供」が逆転してしまっている。
 余りにも肉体の差がありすぎるのである。
 しかし、そんな大きな小学生の裕香はとても優しく、小さな大人である健司に接してくれる。

 小学生の裕香、裕香が生まれた時、健司は既に大人であった・・・
 それなのに、それなのに今、娘ほども年齢の離れた小学生の裕香に・・・


 ぼーっと、裕香のIDカードを見つめていると健司の瞳に涙が溢れる。

 突然、健司の肩口から腕が伸びてきてカードを取り上げる、裕香である。

 「どうしたの、ちびちゃん、開かないの・・・」

 健司は裕香の方に振り返る、高く高く遥かに裕香を見上げる健司
 裕香がそんな健司の顔を見降ろしながら

 「どうしたのちびちゃん、涙なんか浮かべちゃって・・・」 やさしい語りくちである。

 そんな優しい裕香の顔を見上げる健司、健司の心の中で堪らない感情がこみ上げて来る。
 だらりと下げられていた健司の華奢な腕がすーっと上がる、ほんの30cm前、自分の脇の高さと同じ位置に
 裕香のファスナーがある、一歩前へ出た健司は左腕を裕香の股の間に差し入ると同時に右手を裕香の後ろに廻し
 裕香の右太股を抱きしめる、健司は自分のウエストより太い裕香の太股、そこにしっかりとしがみ付くと
 健司の華奢な胸板にジーパンごしではあるが裕香の太股の温かさが伝わる。

 なんとボリュームのある太股なのであろう、健司は必死に自分のウエスト以上の太さのある裕香の太股に
 更に力を込めて必死にしがみ付く、そして・・・

 「裕香さん、ごめんなさい、ごめんなさい」 半分泣いた様な声で健司が繰り返し叫ぶ。

 「どうしたの、ちびちゃん、なんかあった・・・ねえ」 とまどう裕香・・・

 健司は裕香の太股にしがみ付きながら、首を横に振るだけである。

 「ねえ、ちびちゃん、くすぐったいよ、ねえ、太股がくすぐったいよ・・・」

 必死に力を使ってしがみ付く健司であったが裕香にはその力は感じられない、くすぐったい程度の力なのであろう

 裕香の大きな手がそれぞれ健司の両脇に入れられると、必死に太股にしがみ付く健司の身体が裕香の太股から
 いとも簡単に離され健司の身体は上昇していく、裕香は軽々と健司の身体を抱き上げてしまった。
 そして裕香は自分の顔の高さに健司の顔の高さを合わせると、健司の足はブラブラと宙で揺れている。

 「どうしたの・・・ちびちゃん・・・ごめんなさいって、なんで謝るの、帰りたいの」

 「ち、違います、ゆ、裕香さんと、裕香さんとこうしていられるのが、嬉しくて・・・嬉しくて」

 「ほんとー、じゃあ、なんで謝るの、まあいいか、後でじっくり話聞くからね、時間はたっぷりあるんだから」

 優しく裕香が健司を降ろす、そして健司にIDカードを差出し

 「さ、ちびちゃん、カギ開けて・・・」

 健司はカードを受け取るとドアの方へ向き、カードを差し込む
 
 「カシャ」 ドアロックの解除音が響く。

 「ちびちゃん・・・」

 裕香のその声で健司が振り向くと、裕香の顔が健司の顔の直ぐ上にあった。
 裕香は両手を自分の両膝に乗せ屈んでいる、そして更に健司の顔へと自分の顔を下ろしながら近ずける
 真上を見上げ裕香の顔を見る健司、二人の唇が触れ合うその僅か手前で裕香の動きが止まり

 「ちびちゃん、裕香もちびちゃんに会えて嬉しいよ、久しぶりに小さくて可愛い子抱けるんだもんね・・・」

 そう言うと裕香は膝に乗せた右手を離すと、ほぼ同じ高さにある健司の股間をジーパンの上から
 ゆっくりとそしてやさしく摩り始めた。

 「久しぶりにちびちゃんの小さいの、可愛がってあげられるんだね・・・でも心配しないでね
  手加減して優しくしてあげるからね、乱暴な事しないから痛い事しないから安心していいんだよ・・・ちびちゃん」

 裕香の唇か健司の唇に重なる、裕香の右手の指が健司のジーパンのファスナーをゆっくりと降ろし始める。
 裕香のボリュームのある舌が健司の口の中で暴れまわる、ファスナーは完全に降ろされた、裕香の人差し指が
 健司の小さな物を捕らえると健司の唇から自分の唇を離し
  
 「ほら、ちびちゃん、ちっちゃいくせにもうこんななってるよ・・・ほら、でも裕香の指より短いよ、ちびちゃんのおちんちん
  判るでしょ、ちびちゃんにも、ほらー、裕香の指の方が長いよ、あれ、前は裕香の指と同じ位の太さだったのに
  裕香の指の方がちょっと太くなちゃったみたいだね、可愛いよ・・・ほら、やっぱり裕香の指の方が完全に太いね
  ちびちゃんも見なくても判るでしょ、でも、あとで実際に比べてみようね、ちびちゃん・・・
  ほら、裕香ばっかり屈んでるの不公平でしょ、ちびちゃん、背伸びして」

 裕香は少しだけ顔を高く上げる、健司が背伸びをしないと届かない位の所まで顔をあげる
 健司は必死に背伸びをする。

 「ほら、もっと、もっと、届かないよ・・・ほらー」 暫く裕香の言葉は続いた。

 しかし直ぐに裕香が

 「良く頑張ったね・・・ちびちゃん・・・」 

 裕香は健司の為に少しだけ顔を下げてやり、再び健司の唇に自分の唇を上から重ね合わせる。

 玄関先での裕香の激しいキスの攻撃は5分程は続いた、時より顔の高さを上げ健司に背伸びを迫った裕香
 少し意地悪な気もしたが、健司の必死な顔を見る事がある種の快感である裕香である。

 唇を離し背筋を伸ばして行く裕香、裕香が遥かに上から健司を見降ろし

 「ちびちゃん、また意地悪な事してごめんね・・・」 やさしく微笑み裕香は言う

 裕香はそう言うが、健司は堪らない快感に酔いしれている。

 「さあ、ちびちゃん、いっぱい楽しい事しようね・・・これからだよ・・・」

 裕香は健司を軽々と抱き上げ別荘の扉を開けた・・・

 裕香は抱いている健司の顔を覗き込むと、大人の女性の様な声で

 「裕香もう、我慢できない・・・可愛がってあげるよ・・・ちびちゃん・・・」 

 健司の荷物も自分の荷物も、買ってきた食料品もすべて玄関先に放置したままで
 裕香は頭をぶつけない様に屈み込み扉の中へと入って行く・・・

      
            ◆◆◆   続く   ◆◆◆


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