Text by Mampepper
PART-2
もうまもるには、奈美に抵抗する術は残されていなかった。
「なに寝てるのよ、ほら」
奈美はつま先でまもるの頭を小突いたが、一向に立ち上がる気配がない。
「そう…キミ寝技が好きなのね、イヤラシイ」
そう言うと奈美は、放心したまもるの首もとに両腕をまわし、上衣の襟を掴んだ。
「ひっ……」
ピクンッ…
その時、射精したばかりのまもるのチンポが再び小さく勃起した。
「ふふふ」
まもるの背後にまわり、胴締めスリーパーの体勢に入った奈美は、
甘い息をまもるの耳にふきかけると、
「キミ、もしかして期待しちゃってるでしょ? アレって気持ちいいもんねえ」
「そっ…そんなこと…そんなこと…ないッ……イイん!?」
力なく否定するまもるのチンポを、奈美はその両足の裏ではさんで、こすりはじめた。
「あっ…はああっ…いっ…いいっ…!!!」
「若いっていいわねえ…一回出したぐらいじゃおさまらないのね」
足によるチンポしごきは、手によるそれよりはるかに荒っぽく、まもるはカリの周辺に
耐え難い痛みを感じて、涙を流した。勃起した先端が真っ赤になっている。
奈美はわざと力をセーブしており、しかも柔道衣の襟の部分ではなく、腕で絞めあげて
いたので、まもるは落ちたくても落ちることもできず、永遠に続くような苦痛の中にいた。
「ふふ、どう?苦しい?」
「…ふぅぅぅ〜っ、ふぅぅぅ〜っ……」
唇を細かく震わせ、下半身の快感に身悶えしながら、
まもるはもう抵抗する気力さえ残っていなかった。
「どう?落として欲しいんでしょ、だったら正直にそう言いなさい」
「………」
「遠慮しないで、すぐに気持ちよくしたげるわよ」
「…お、お願い、ですぅ…お…落とし…てぇ、ひとおもいに…」
「ほらあ、やっぱりそう思ってたのね。おねえさん、正直な子って好きよ」
奈美は両腕をさらにこじ入れ、
「……ふんっ!」
と力をこめた。
「うっ……げええええ!?」
その瞬間、期待していた快感とは懸け離れた苦痛に、まもるは悶絶した。
奈美は渾身の力で、まもるの喉頭部、つまり首の前面を圧迫したのである。
未成熟なのどぼとけを圧迫され、まもるはノドの奥からしぼり出すようにして舌を出し、
全身を痙攣させた。しかし意識は激痛のせいでむしろはっきりしていた。
窒息の苦しみ、ひどい吐き気がする。
それは、誇張でなく、まもるはそれまでに体験したことのない地獄であった。
「ぐっ……ぐえええええ〜〜…」
全身を使ってギブアップの意思表示をするまもるを、奈美は軽蔑しきった表情で解放した。
「おっげえええええ〜〜」
口から黄色い、甘酸っぱい液体を漏らし、ノドを押さえながら、まもるは青畳の上を
のたうち回った。
「次は…こういうのは、どう?」
うつぶせのまもるの上半身に足をからませ、またも奈美は必殺の三角絞めの体勢に入った。
ただ違っていたのは、強引にまもるを仰向けにし、奈美はそのまま上半身をまもるの
体に密着させ、ちょうどシックスナインのような体勢になると、空いている腕でまもるの足の
動きを封じた。柔道の裏技のひとつ、三角抑えである。
この状態では首のロックがあまいために、相手を落とすことはできないが、全身の動きは
完全に封じることができるし、何よりも間断のない窒息の苦痛を与えられるのだ。
プロレスでいうクロック・ヘッドシザーズに似た技なので、ちょっと足の角度を変えただけで、
相手の首がへし折れるような苦しみを与えることができる。
「ぐああ」
まもるは涙と鼻水とよだれで顔面をグチャグチャにしながら、ひたすら責められるしかなかった。
「あ〜あ、でも可哀相だから、少しは気持ちよくしてあげるわ」
奈美は目の前にある、まもるのむきだしのチンポを口にふくみ、しゃぶり始めた。
「いっ…いひぃ……」
その時間は決して長くはなかったが、まもるはもう正体をなくし、思考も停止していた。
ぐにゅっ…ぐにゅ…ちゅぶっ……
さんざんしゃぶりつくされ、まもるのチンポはまた大きく勃起した。
だらしなく伸びきった玉袋は、奈美のもてあそぶままに形を変え、まもるの2個の睾丸は
不自然な状態で何度もこすれあった。やがてそれは刺激に耐えかねて上にあがってしまっていた。
もう限界だ。
「い……っ……くぅぅん……」
まもるの尿道から大量の精液が放出されようとした、その瞬間であった。
「ふん、未熟者が!」
奈美はそう一喝すると、まもるの黒帯をすっとはずし、それでチンポをギュッと縛った。
「はううう!」
行き場を失った精液が逆流し、まもるは悲鳴をあげて悶えた。
それが溜まり、まもるのチンポの根っこは倍ほどの大きさに膨れ上がった。
「どう?苦しいでしょう」
「…はっ…はっ…はうぁっ……」
まもるの全身を細かい痙攣が、電撃のように走り抜ける。
手や足の指先が、まるで別の生き物のようにヒクヒクと動いた。
「そろそろ仕上げね」
そう微笑むと、奈美は放心したまもるを上四方固めの体勢で押さえ込む。
「う…ぎいっ!!!」
しかしそれはただの抑え込みではなかった。奈美は三角絞めでからませたままの
両足で、まもるの両腕をちょうどその肩の後ろで固めるようにねじりあげたのである。
両足による腕がらみであった。まもるの肩がミリミリと無気味に軋む。
「ふんっ!!!」
腕をきめたまま、まもるの顔面めがけてのフェイスシッティング。
奈美の全体重が、まもるの顔に乗せられる。
「うむぅ……ぐもぉ……っっっ……」
豊満な奈美のヒップは、まもるの顔面を完全に塞いだ。
わずかの隙間もなく顔に密着したそれは、まもるの呼吸を瞬時に不可能にした。
顔面のみならず、首筋まで完熟トマトのように真っ赤に充血していくまもる。
「う…っ…うもぉっ…もぉっ……」
哀願するように、必死に頭を左右に動かそうとするまもるだが、
奈美は重心を前後左右に移動させ、体重の乗せ方を絶妙にコントロールした。
苦しみにうめくことさえ、今のまもるには許されていなかった。
「どう?キミみたいに弱っちい男がキャプテンなんて、100年早いのよ!」
「……ふぐぅっっ……」
突然、最後の空しい抵抗としてバタバタと動いていたまもるの両足が、
雷に打たれたようにピーンと伸びきり、畳から少しだけ浮き上がった。
残されたわずかな力のありったけが足元に凝縮したように、まもるの足の指は10本とも
のけぞって上をむき、足の裏の筋肉がひきつった。
…10秒経過。
奈美は自分のヒップが濡れてくるのを感じた。
「ふふふ、アワふいちゃったみたいね、キミ」
そして、急にまもるの足は力を失い、畳の上にパタリと落ちて、動かなくなった。
……どぷぅ……
同時に、皮をかむったまもるのチンポから、白濁した液体が大量に滲み出した。
「…まもるくん、キミの運命は決まったわ」
奈美はゆっくりと立ち上がった。まもるは、ひらききった瞳孔で天井を見つめていた。
必死で酸素を求めた証拠だろうか、口はポカーンと開ききり、ノドの奥の方まで血の混じった
アワがあふれている。
全体重を押し付けられた鼻の穴からは、鼻血と鼻水がダラダラと流れている。
両腕は奈美に極められた状態のまま、肩の後ろで不自然に曲がってしまっていた。
しかしまもるの顔にはむしろ喜悦の表情さえ浮かんでいた。
「やっぱり気持ちよかったのかしら…?」
奈美はまもるの顔をみて、ちょっと不満げな笑いを浮かべた。
そして、失神したまもるの胸に馬乗りになると、強烈な往復ビンタを数発、その頬に見舞った。
「あ……あう……う……」
朦朧としたまもるの意識の中で、勝ち誇る奈美の姿がぼんやりと見えた。
必死に首を持ち上げるが、体はまだいうことをきかない。
「…あ……あり……が……とう……ご……」
まもるはほとんど本能的に、その言葉を口にした。
「ざ……あっ…」
しかし、それを言い切る前に、わずかにつながりかけていた意識の糸がプッツリと切れる。
「……ああ……ぁ……」
かすかに持ち上がっていたまもるの首が沈み、頭の重みでガクンと垂れ下がった。
まもるは、人間の最大の急所のひとつ…のどぶえを、奈美の前にさらす形で、完全に失神した。
「男のプライド」をかけた「戦い」から「お仕置き」、そして「処刑」へ。
まもるの余りにも長い1日が終わろうとしていた。
それはまた、これから延々と続くことになる日々の、最初の1日でもあった。
1年後。
奈美がコーチとして率いた女子部は、全国大会で圧倒的な強さをみせ、優勝を果たした。
それまでまったく無名だったチームが鮮やかにデビューしたというので、マスコミ等も
こぞって彼女たちを取り上げた。
その中に、笑顔でインタビューに答える奈美の姿もあった。
「この優勝旗を、私たちの練習に昼夜をとわず協力してくれた男子部員の諸君に、
捧げたいと思います」
……事実、その通りなのだった。
しかし、練習相手とは名ばかりの、被虐のオス奴隷となり果てた、まもるをはじめ多くの
男子部員たちの耳に、奈美の言葉が届いたかどうかは、定かでない。
(終)
(あとがき)
いやー、やっぱり続きを書いてしまいました。
以前の作品は実体験をもとにした部分もあったのですが、今回はほとんど創作です。
ただし、奈美さんがまもるにかける拷問技の幾つかは、実は本当にあったりする…。
寝技の描写というのは難しいので、私が実際にイメージしているものが皆さんに
伝えられたかどうか、いささか不安ではあるのですが、今後の課題ということで
お許しください。掲示板かメールで感想をいただけると嬉しいです。
出来の悪い作品ですが、前作も併せて読んでいただければ更に嬉しいです。
ではまた。感想はMampepper@aol.comまで。
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